おおさかナウ

2019年02月10日

女性の願い もっと政治へ
近づく統一地方選・参院選
共産党勝利目指す集いに500人

 市民と野党の共闘勝利と日本共産党の躍進を目指し、山下よしき党副委員長(比例)とたつみコータロー(大阪選挙区)両参院議員を迎えて3日、大阪市中央区で「春をよぶ女性のつどい」(主催=日本共産党大阪女性後援会)が開かれ、会場いっぱい500人が参加しました。統一地方選挙に挑む府内の予定候補が檀上に勢ぞろいし、「日本共産党の躍進で一人一人が輝ける日本を」「安倍政権と維新政治退場の審判を」と決意表明が続きました。

声援に応える議員、候補者ら=3日、大阪市中央区内

声援に応える議員、候補者ら=3日、大阪市中央区内

山下・たつみ両参院議員訴え

日本の命運わけるたたかい

訴える山下氏

訴える山下氏

 山下議員は憲法9条改憲を狙う安倍政権の危険性に触れながら、「4月の統一地方選、7月の参院選、知事・市長のダブル選は、日本と大阪の命運を分けるたたかいになる」と強調。沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐる県民投票や、全国32の参院1人区の野党統一候補擁立の動きを示し、「消費税10%増税の根拠が崩れる統計不正をはじめ、うそと強権の安倍政治を、市民と野党の共闘の前進、日本共産党の躍進でストップさせよう」と呼び掛けました。

 山下議員は、憲法9条を生かした平和外交や、消費税に頼らず社会保障充実と経済再生を目指す日本共産党の政策提言を示すとともに、暮らしと福祉を切り捨てる維新政治を告発。「カジノより中小企業を大切にする、テスト漬けではなく真っ当な教育改革を実現しよう」「比例7議席とたつみコータロー議員の再選で、平和と暮らしを守る政治をつくるため、野党共闘の発展と日本共産党の躍進を」と呼び掛けました。

政治を国民の手に取り戻す

訴えるたつみ氏

訴えるたつみ氏

 定数4の大阪選挙区で再選を目指すたつみ議員は、5年半の国会活動を振り返り、「まっすぐ声を届け駆け抜けてきた。平和とくらしを守る政治実現へ頑張りたい」と再選の決意を力強く語りました。

 たつみ議員はこの2年間森友事件を追い続けてきたと述べ、「事件は終わっていない。真相解明に必要な資料が隠蔽されている」と指摘。財務省決裁文書改ざんと国有地格安売却など、事件の真相と政治家の関与疑惑は何ら解明されていないとし、「国会私物化が横行し、誰も責任を取らない現状は、民主主義国家とはいえない。参院選は政治を国民の手に取戻し、民主主義を回復する選挙だ」と述べ、日本共産党の躍進が鍵になると強調しました。

 たつみ議員は、毎月勤労統計不正によってアベノミクス破綻が浮き彫りになったと述べ、消費税10%増税の根拠は完全に崩れたと指摘。北朝鮮の脅威などを口実に、5年間で27兆円をつぎ込む軍拡政治を告発しました。大激戦になる大阪選挙区で勝ち抜く決意を表明し、「統一地方選と参院選で、安倍政権と維新政治サヨナラの結果を実現しよう」と呼び掛けました。

大阪比例80万 たつみ再選を

 女性後援会はつどいに先立ち総会を開催。後援会事務局長の川本幹子さんが報告し、春の統一地方選と参院選の大阪比例80万票とたつみ議員の再選を目指す活動を提起、新しい役員も紹介されました。保育や業者など各分野後援会の代表が多彩な活動を紹介して、必勝の決意を述べました。

維新政治に決着付け 暮らし守る自治体へ
3氏が決意表明

 つどいでは、統一地方選と中間選挙で住民の暮らしを守る自治体本来の役割を発揮しようと、49人の議員・予定候補がステージに勢ぞろい。「安倍政治と維新政治に決着をつける1年にしましょう」と呼び掛けました。

 府議選予定候補者を代表して決意表明した石川たえ府議は、子どもの貧困対策が緊急に求められていると述べ、寒空の下で薄着で過ごす子どもや、給食がないため水道水を飲み午後の授業を受ける中学生の実情を指摘。カジノ事業者との面談を繰り返す府当局の動きを取り上げ、カジノ誘致推進へ8億円を予算計上する府を批判しました。「カジノ万博誘致をストップさせて、暮らしや子育て、防災対策にお金を回す府政を実現させるため、大きな府議団を実現させてください」と訴えました。

 大阪市議選(城東区)で6期目に挑戦する山中智子議員は、「大阪都」構想をめぐる「密約」暴露など、民主主義を踏みつける維新政治の暴走を批判。党市議団の論戦と役割に他会派からも共感の声が広がっていると述べ、「最も大切な教育と暮らし、民主主義を壊し続けてきた維新政治に力の限り立ち向かってきた。各候補を押し上げ、大きな議員団を実現させてください」と呼び掛けました。

 現有5議席確保を目指す岸和田市議選に初挑戦する田中いち子さんは、長年の住民運動で築いてきた市独自の福祉施策を切り崩す維新市政の現状を報告。首長権限強化につながる機構改革案を、日本共産党の論戦と会派を超えた共同の力で否決したとし、「5人の市議団を必ず守り、池田けい子さんを府議会に送り出したい」と語りました。

石川大阪府議

石川大阪府議

山中大阪市議

山中大阪市議

田中岸和田市議候補

田中岸和田市議候補

 

石田法子弁護士がスピーチ

 あいさつする石田弁護士

あいさつする石田弁護士

 つどいでゲストスピーチした大阪弁護士会元会長の石田法子さんは、地方議会の女性議員比率で日本共産党は36・2%で第1党だと語り、「すべての女性が安心して生きられる社会、困っている人のためになる政治が必要。もっと女性の声を届ける議員を増やし、半分を目指しましょう」とエール送りました。

 石田さんは、教育や職場、政治や経済分野における不平等など男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数」が、世界最低ラインに位置する日本の現状を指摘。賃金格差など女性が不当に処遇されている実態や、さまざまな分野で女性進出が妨げられてきた実態に触れながら、「政策を左右する意思決定過程に女性が半数を占める必要があります」と強調しました。

 暴言を吐く自民女性議員や資質に欠ける女性閣僚に触れ、安倍政権の「女性が輝く社会」を批判した石田さんは、「私たち一人一人が政治に関わる気持ちを持って、女性の願いを実現する政治と社会に変えていきましょう」と呼び掛けました。

(大阪民主新報、2019年2月10日号より)

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