おおさかナウ

2019年01月20日

たつみコータローの国会レポート
「嘘つき政権」の退陣の年に

tatumi 1月7日の「朝日新聞」に掲載された、宝島社によるぶち抜き広告に驚きました。「ポーランド侵攻もトンキン湾事件も、嘘から始まったと言われている…今、指導者たちが平然と嘘をついている。…嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ」の言葉は、当然今の安倍政権に向けられたものです。

 その安倍政権は、今後5年間で27兆円を超える軍事費を計上し、1機150億円と言われる戦闘機を100機以上米国から爆買いの意向です。大軍拡には彼らなりに理屈が必要なのでしょう、年末に閣議決定された新「防衛大綱」は北朝鮮を「重大かつ差し迫った脅威」と位置づけました。昨年の南北会談、米朝会談など、まるでなかったかのような書きぶりです。要するに軍拡を正当化するために事実を捻じ曲げているのです。

 アベノミクスを正当化するために、統計まで操作していた疑惑が今でてきました。毎月勤労統計調査のデータを昨年1月から「補正」したことによって、以降平均賃金が跳ね上がりました。

 エコノミストなどから疑念の目がむけられていましたが、安倍首相は「アベノミクスの成果だ」と自らの手柄にしていました。統計操作に官邸の関与があったのではないか、通常国会でも徹底追及します。

 冒頭の出版社が出した広告タイトルは「嘘つきは、戦争の始まり。」でした。「辺野古のサンゴ礁は移植した」などと平気で嘘をつくのが安倍首相。今年、政権の退陣で戦争の火種を消すときです。(辰巳孝太郎 日本共産党参院議員 毎月第3週に掲載)

(大阪民主新報、2019年1月20日号より)

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