おおさかナウ

2018年04月29日

学生の中での民青の
前進の可能性実感
「学園対話集中期間」に取り組んで

 日本共産党が呼び掛け、日本民主青年同盟(民青同盟)と進めた「学園対話集中期間」(4月1日~15日)の取り組みについて、参加した党大阪府委員会青年学生委員会の川添健真さんにレポートを寄せてもらいました。

日本共産党大阪府委員会青年学生委員会 川添健真

川添健真さん

川添健真さん

 日本共産党の総力を挙げ、民青同盟と一緒に民青を大きくしようと全国各地で挑戦が始まっています。

 党中央委員会が「学園対話集中期間」(4月1日~15日)をよびかけたことにこたえ、大阪府委員会と各地区委員会は、民青同盟との共同の事業として、府下各地の大学で多くの学生との対話に挑戦しました。この期間を通じて10人の学生が民青同盟に加盟を決意。1月からの新歓運動では、14人が加盟し、昨年度の学生の年間拡大数を超えることができました。

 これまでになく、新入生・学生との対話がかみ合い、学生分野での前進の手応えを感じています。この間の取り組みを通して感じている前向きなエネルギー、今後の活動への確信などを振り返りたいと思います。

民青の役割、大きな魅力に

大学周辺で学生と対話する日本共産党員、民青同盟員ら

大学周辺で学生と対話する日本共産党員、民青同盟員ら

 まず、新歓運動での対話を通して、民青同盟の「青年との共同」「社会を変革する学び」「草の根の行動力」という民青同盟の役割が、新入生にとって大きな魅力になっているということです。

 18歳選挙権の実施で、政治の問題に真剣にむきあう機会を得たことや、安倍政権の腐敗とそれに対する市民の行動の高まりなど、情勢の新しい段階に、学生自身の「知りたい」、「何かしたい」、「考えたい」という思いや模索がこれまでになく生まれています。

 民青同盟の被災地ボランティアや学費奨学金問題での取り組み、「ブラック企業はなくなるのか」など、自分たちの願いや関心から学び、行動している姿に、「3・11があって、被災地ボランティアしたいと思っていた」「学生になるし、社会に出ていくので政治や社会のことを知らないといけないと思っていた」など、民青同盟の活動や相談相手の日本共産党の政策・提案がかみあっているのを感じます。

 あわせて感じるのは、日本共産党へのイメージを聞くと「名前くらいしか聞いたことがない」「安倍政権をいつも追及してる野党って感じ」「主張が一貫してブレないので、自民支持ですが、注目してます」など、偏見がほとんどなく実際にやってることを伝えると共感してくれる方が多いことです。

思い大事にした呼び掛け

 一方で、対話が盛り上がり、反応も良いけれど、新しい生活への不安などが大きいことも共通しています。「新しい生活を前向きに励ますことが新歓運動」との位置づけで、不安などにも応え、「民青同盟に入って、あなたの思いを本当に大事にしていこう」と呼びかけることも重視してきました。

 対話していて、加盟を即決してくれる人もいますが、多くは「他のサークルも見てみたい」「いま決めないとだめですか」「親に相談してみないと決めれない」などなど、「やってみたい」思いと同時にいろんな躊躇や不安も出されます。

 それに対して、「みんなと時間を合わせてやっているし、他のサークルもやりながらできるよ」「いま話したことや新歓リーフに書いてあること以上のことはもう説明できないし、やりながら考えてみない?」「大学生だし、自分のやってみたいと思ったその思いを大事に、自分で決めて一歩踏み出してみませんか?」など、とことん励ましました。

 また、躊躇していることをきくだけじゃなく、相手の学生が「なぜその学部を選んだのか」「将来やりたいこと」「大学生活への期待や不安」「やってみたいサークル」「趣味」などなど、その人の人となりを知り、人間関係を作る努力も重視しました。

 そういった粘り強い対話で「やってみます」と決意し、初めて自分で決断する経験を通して「スッキリした顔」になって帰る新入生もいました。

「よびかけ文」が力発揮

 こうした対話の力に、学生新歓リーフ(民青新聞春号号外)の「加盟よびかけ文」がすごく力を発揮しています。

 よびかけ文は、対話になった学生とは対話が盛り上がらなくても、「私たちのサークルの活動を紹介している文章を作っているのでぜひ読んでほしい」など必ず伝えました。

 よびかけ文の中身が、学生の願いや関心に沿って民青の魅力や活動の全体像がわかり、加盟を呼びかけているので、「読んだ感想を教えて欲しい」「いっしょに活動しませんか?」という一言を添えるだけで、誰でも民青を紹介して加盟を呼びかけられます。

 関心がなさそうだった学生も、これを読んだことで、民青の活動まるごと知ってもらえ、「貧富の格差とか気になっていました」など、反応が返ってきて企画に参加したいと連絡先を教えてくれることも多々あり、相手の興味関心を引き出せるアイテムでした。

全党挙げて前進つくろう

 学生の模索が深まっているからこそ、こちらの活動を伝えるだけでなく、相手の思いにとことん寄り添って興味・関心、不安や躊躇していることをよく教えてもらい、それに応え相手の思いを励ます対話が本当に大事になっているなと、学ばされた新歓でした。

 学生の中で大きな民青同盟をつくることは、日本共産党にとってはもちろん、日本の未来にとって本当に大事な事業です。まだまだ探求と挑戦が必要な分野ですが、いま前進の条件と可能性があるのは確実です。新歓運動での教訓をいかし、今後は各学園に根ざした運動の力にもしていきたいと思います。全党挙げてこの分野での前進をつくれるよう、みなさんと頑張りたいと思います。(かわそえ・たつま)

(大阪民主新報、2018年4月29日・5月6日合併号より)

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