おおさかナウ

2018年02月04日

共闘で培ってきた力 発揮を
尾辻氏(立憲)、わたなべ氏(共産)が問題提起
女性たちの集い

女性たちの集いで、立憲民主党の尾辻かな子衆院議員と問題提起する、日本共産党のわたなべ結府委員会国政対策委員長=1月27日、大阪市中央区内

女性たちの集いで、立憲民主党の尾辻かな子衆院議員と問題提起する、日本共産党のわたなべ結府委員会国政対策委員長=1月27日、大阪市中央区内

 「改憲させないために今 何ができるかを語り合おう」と、女性たちの集いが1月27日、大阪市中央区内で開かれ、55人が参加しました。

 主催したのは、おんな・こどもをなめんなよ!の会。ジェンダー(社会的文化的性差)の視点から、2013年の橋下大阪市長(当時)の慰安婦暴言をはじめとする維新政治や、改憲を狙う安倍政治に対し、幅広い団体・個人が集まり、集会やパレード、スタンディング行動などに取り組んできました。

 集いでは、「女性のための街かど相談室 ここ・からサロン」共同代表の中野冬美さんが、「改憲の流れを食い止めなければ取り返しがつかなくなる。私たちが今何をしたらいいのかを議論して一緒に考えよう」とあいさつ。先の総選挙で立憲野党一本化候補としてたたかい当選した立憲民主党の尾辻かな子衆院議員と、日本共産党大阪府委員会国政対策委員長のわたなべ結さんが問題提起しました。

 国会情勢を報告した尾辻氏は、安倍政権による改憲に明確に反対すると述べた上で、改憲の手続き論や、自民党の改憲スケジュールをめぐる情報などを解説。「憲法を70年以上変えずにきたのは、国民の支持があったということ」だと指摘するとともにし、マスコミの世論調査でも、改憲に対する国民意識にはばらつきがあるとし、安倍政権が今年中に改憲発議をしようとしているのは、「乱暴すぎる」と批判しました。

 その上で、憲法を変えるかどうかは最終的には国民が決めることになるとし、「そのときには、安倍政権、自民党一強政治の終わりを私たちがつくっていくというつもりでやっていきたい」と述べました。

 「市民と野党の共闘から」と題して発言したわたなべ氏は、国政では2016年の参院選で市民と野党の共闘が実ったことを振り返り、先の総選挙では、安倍政権を倒すところまではいかなかったが、希望の党への合流問題など共闘つぶしの下で、市民の力が逆流を押し返し立憲野党が改選前の倍近くになり、「改憲を許さない足場をつくった」と強調。大阪では、安倍政権とたたかう共闘より前に、維新政治とたたかう共同がつくられ、保守層の中でも安倍政治への批判の声があるとし、「安倍改憲を許さないために、私たちが培ってきた力を発揮していきたい」と述べました。

 参加者によるグループディスカッションでは、安倍改憲を許さないための全国統一署名(3千万署名)行動で、クイズを出したり、ぬいぐるみなども繰り出したりするなどの工夫も交流。改憲反対をテーマにした街頭野党共闘アピールも提案されました。


  (大阪民主新報、2018年2月4日号より)

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