おおさかナウ

2017年12月24日

市民と野党の共闘こそ自公政権に代わる受け皿
共産党府委が国会報告会 19年参院選で躍進必ず

 特別国会閉会を受けて日本共産党大阪府委員会は16日、大阪市中央区内で国会報告会を開催しました。2019年参院選大阪選挙区での再選を目指して今月1日に出馬表明した辰巳孝太郎参院議員、東京から駆け付けた田村智子副委員長・参院議員らが国会報告。〝市民と野党の共闘が自公政権に代わる新しい政治の受け皿〟で、19年の参院選で、大阪で比例80万票を実現して躍進するとともに、「宝の議席」である辰巳参院議員の再選を勝ち取ろうと訴えました。

 憲法9条改悪反対、市民と野党の共同を広げ日本共産党の躍進を呼び掛けた国会報告会=16日、大阪市中央区内


憲法9条改悪反対、市民と野党の共同を広げ日本共産党の躍進を呼び掛けた国会報告会=16日、大阪市中央区内

 主催者あいさつで日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長は、先の総選挙結果など情勢の特徴に触れ、「市民と野党の共闘こそが自公政権に代わる新しい政治の受け皿だ」と指摘。2019年参院選の目標は、切り開いた市民と野党の共闘の力で自公と補完勢力を少数に追い込むことだと述べ、「改憲勢力の独占を絶対に許さない構えで臨み、野党共闘勢力の前進を実現したい」と語りました。

 続けて柳氏は、2000年代以降の国政選挙の教訓や、野党共闘を支える日本共産党への新しい共感の広がりを示し、「党の躍進を勝ち取るため、今度こそ比例代表80万票(得票率20%)以上を実現し、比例での躍進を不可欠の土台にして、大阪選挙区で辰巳議員の再選を勝ち取る」と述べました。

 参院国対副委員長、党政策委員会副責任者、森友加計疑惑追及チーム責任者など多くの要職を果たす辰巳議員の活動を紹介し、「〝国民に寄り添い悪政に立ち向かう”をモットーに、徹底調査と事実に基づく論戦で安倍政権を追い詰め、府民と国民の願いを国政に届けて奮闘してきた。日本共産党そのものの値打ちとともに、辰巳議員の実績と魅力を語り広げることが、比例80万票を実現する最大の力と確信している。全有権者規模での活動を大いに広げ、『宝の議席』を守り抜く決意だ」と語りました。

 森友疑惑真相解明へ活動を続ける愛須勝也弁護士が、激励に駆け付けてスピーチ。特別国会で森友加計疑惑追及の先頭に立った辰巳議員ら日本共産党の論戦について、「政権が疑惑隠しに必死になっても国会の場で鋭く追及する議席は、国民にとってなくてはならない宝の議席」と述べ、辰巳議員を再び国会に送るために力を合わせようと呼び掛けました。

憲法9条を守るたたかいの先頭に立ち、共同の発展、参院選勝利へ全力を尽くすと語る辰巳さん=16日、大阪市中央区内

憲法9条を守るたたかいの先頭に立ち、共同の発展、参院選勝利へ全力を尽くすと語る辰巳さん=16日、大阪市中央区内

 再来年の参院選へ再選出馬の決意を述べた辰巳孝太郎議員は、2013年7月の初当選以降の国会活動を振り返り、国民とともに広げた戦争法のたたかいや森友疑惑追及などの論戦、市民と野党の共同の発展と日本共産党躍進を勝ち取る展望を紹介。安倍政権による憲法9条の改悪を絶対に許すことはできないと述べ、「大阪の議席を、自公と維新に独占させる訳にはいかない。日本共産党の比例での躍進と大阪選挙区での勝利を勝ち取るために、全力を尽くす」と決意を述べました。

 渡部結・党府国政対策委員長が司会を務め、フロアを交えて交流。参加した男性は、「移動中に車内ラジオで、コンビニ賃金搾取を追及する辰巳議員の質問を聞きました。多くの若者が低賃金に苦しんでいます。もっと大きな力をつけて、国会で奮闘してほしい」と感想を話しました。

党国会議員団のエース
辰巳さん必ず再選させて

田村智子副委員長が激励

辰巳孝太郎議員の再選をと訴える田村智子副委員長=16日、大阪市中央区内

辰巳孝太郎議員の再選をと訴える田村智子副委員長=16日、大阪市中央区内

 「いつも元気な笑顔で周りを励ましてくれる辰巳議員は、党国会議員団のエースと呼べる存在です」

 田村智子副委員長は、衆参国会議員団みんなに共通する辰巳議員への信頼、抜群の論戦力と積み上げた実績を伝えるために駆け付けたと、応援演説を切り出しました。

 森友学園疑惑をめぐり、地下3メートル以下にごみがない事実を証明して土地売却の値引きの根拠を崩した論戦や、コンビニ大手の〝搾取”問題で、フランチャイズ本部が加盟店から利益を吸い上げる仕組みを暴くなど、実績を上げてきたと強調。分厚い資料を手に院内を走り回る姿など、辰巳議員の国会エピソードを紹介しました。

 田村氏は、特に安保法制をめぐる国会論戦で民間船舶会社による武器輸送計画を暴露した辰巳議員の質問に触れ、「誰もまだ気づいていない問題を、独自の情報と調査で政府を追及した論戦だった」と語りました。

 安倍政権の「戦争する国」づくりへの暴走に対し、辰巳議員が当選した2013年参院選躍進は大きな意味を持ったと指摘。日本共産党の国会内外でのたたかいが全国各地で国民運動を呼び起こし、野党の結束に結びつき、新たな市民と野党の共闘に発展したと言及しました。

 田村氏は、「安保法制=戦争法に合わせて憲法第9条を変えることを、絶対に許すわけにはいきません。新たな野党共同の力を広げ、辰巳孝太郎さんを必ず再選させ、比例代表で大きな躍進を勝ち取りましょう」と呼び掛けました。


 (大阪民主新報、2017年12月24日付より)

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