おおさかナウ

2017年07月16日

府議に力添えを 幼稚園を〝熱心に訪問〟
維新の関与疑惑深まる
府議会 籠池氏を参考人招致

 学校法人「森友学園」の小学校設置認可をめぐる問題で、大阪府議会本会議が10日開かれ、籠池康博・同法人元理事長を参考人招致し質疑が行われました。

 籠池氏は、小学校設置申請にあたり、「議員の先生方に力添えを頼んだ」と述べ、あらためて東徹参院議員(維新・元府議)や中川隆弘府議(維新)などの名を挙げました。

 また同法人の監事を務めていた畠成章元府議から、「松井(一郎府知事)君にも(小学校設置のことを)伝えておく」と言われたと証言しました。

 籠池氏は「松井知事と安倍晋三首相が同席した日本教育再生機構大阪のシンポジウム(2012年2月)以後、“教育再生”をめぐる機運が大阪でも高まった。維新の府議、市議、国会議員が(同法人が運営する塚本幼稚園を)熱心に訪れてくれるようになった」と述べました。

 また、首相夫人の安倍昭恵氏が15年9月に塚本幼稚園で講演した際に100万円の寄付を受け取ったことも、あらためて事実だと強調しました。

松井代表は関与明白にせよ
宮原たけし日本共産党府議団長

now20141026_miyahara 今回の参考人質疑で、松井知事をはじめ維新の会の政治家の関与疑惑がますます深まったと言えます。知事は、畠氏からの話は「一切ない」などと否定していますが、自らと維新議員の関与を洗いざらい明らかにする責任があります。

 私たち日本共産党は、今回の本会議で籠池氏に質疑させるよう府議会議長と議会運営委員会に要求しましたが、少数会派だという理由で認められませんでした。しかし今後も、真相解明を求める府民世論と共同し、この問題の追及に全力を挙げるものです。

 

(大阪民主新報、2017年7月16日付より)

 

月別アーカイブ