おおさかナウ

2017年02月26日

大阪での共同さらに広げ、野党連合政権の実現を
日本共産党府委員会新委員長 柳利昭さんに聞く

 日本共産党の第75回大阪府党会議で、新しく府委員長に選出された柳利昭さん。「大阪で共同が広がった維新政治、安倍政権の暴走とのたたかいをさらに発展させて、野党連合政権実現へ全力尽くしたい」と語る柳さんに、新委員長としての抱負、日本共産党との出会いやこれまでの活動など聞きました。

――17年間、委員長を務められた山口勝利さんの後を引き継がれます。新委員長としての抱負をお聞かせください。

新しい時代の始まりに

新委員長 柳氏minpou柳 第27回党大会は、今、日本の政治の新しい時代の始まりだとして、これをいかに前に進めるかが最大のテーマになりました。そして歴史的なこの時期に、本気で野党連合政権を目指すこと、党創立100周年に向かって、そのための新しい挑戦をしていくことが打ち出されました。

 大阪でもこの間、保守の皆さんも含めた共同の前進が、時代を切り開いてきました。それを本当に前に進めて、府民の皆さんの願いに応えることを、府党の皆さんと力を合わせてやり抜いていきたいと思っています。

 あらゆる分野でたたかいを大きく広げ、共同を追求していくこと。来るべき総選挙と中間選挙で、共同の力の前進と党自身の前進をつくっていくこと。そのたたかいを支える強く大きな党をつくること。その一つ一つの取り組みが、政治の新しい時代を前に進めることに直結します。大会決定を全面的に実践し、そこに向かっていきたいですね。

大阪で2つの共同重ね

 とりわけ大阪では、保守の皆さんも含めた反維新の共同のたたかいと、野党と市民の共闘による安倍政権とのたたかいが重なり合っています。

 去年の臨時国会の顛末(てんまつ)、カジノを含むIR(統合型リゾート)とセットにした万博、それに向けての巨大なインフラ整備や開発などの動きがあります。

 これらに対し、保守層や無党派の方々の中にも、安倍政権と維新が一体になっているという思いや、安倍政権のこんな暴走は許せないという思いがずいぶん広がっています。

 安倍政権を倒すことが維新の後ろ盾を崩すことになるし、維新を倒すことが安倍政権の最大の補完勢力を突き崩していくことになります。この二つの共同を進めていきたいと思っています。

努力しっかり引き継ぎ

 反維新の共同でも、野党と市民の共闘でも、重要な政治的な決断をし、未踏の領域のたたかいに踏み出して前進を切り開いてこられた山口前委員長の役割は、非常に大きいものがありました。

 私は2008年、橋下徹氏が知事選に出馬した時から府委員会の指導部に入り、共に活動してきましたが、これまでの努力がさらに新しい時代を切り開くというところまできているので、しっかり引き継いで、たたかいを発展させていきたいと思います。

歴史上初の府党会議に

――府党会議では、初めて野党代表が来られてあいさつされました。

柳 党大会と同じく府党会議でも、歴史上初めて自由党と社民党の代表が来られました。

 残念ながら民進党は日程の都合で来られませんでしたが、自由党の渡辺義彦府連代表も、社民党の長崎由美子府連幹事長も、一緒に参院選をたたかい、選挙後もさらに共同のたたかいを進める中で信頼を重ねてきた実感を込めて、訴えていただきました。

 府党会議を契機に、野党と市民の共闘をさらに発展させて、総選挙での共同候補擁立へ粘り強く誠実に努力していきたいと思っています。

共同広げる先頭に立ち

――柳さんご自身もこの間、書記長、副委員長として、共同を広げる先頭に立ってこられました。

柳 党大会決定でも述べていますが、今の新しい情勢をつくりだしたのは、市民革命的な新しい動きです。これまでつながりのなかったいろんな人と話をすると、東日本大震災後、初めて政治のことを考えるようになったという人がすごく多いんですね。震災と原発事故で、日本の国は国民の命を本当に守るのかということを突き付けられ、政治や社会がどうあるべきなのかと考えるようになった人が多い。そしてそれが、主権者として一人一人が立ち上がるという かつてない新しい運動につながってきました。

 そうやって自ら声を上げている人たちの姿に触れる中で、その人たちと心を開いて話し合っていけば、通じ合えるものがいっぱいあることを私自身も実感してきました。考え方に違いもあるけれど、一致する点もたくさんある。それを実感する中で、さらに思い切って対話していこうと思ってやってきました。

日本共産党との出会い

――共産党との出会いと、その後の活動は。

柳 私は和歌山県の貧しい農家に生まれ、父が公明党の町会議員でした。生まれた時から創価学会員で、毎日、お題目を上げていました。

 しかし、自ら貧しい暮らしを経験し、中学生ぐらいから部落問題にも関心を持つようになって、差別を生みだす階級社会のひずみへの問題意識をずっと持っていました。高専(高等専門学校)に入って、部落問題研究会を結成する中で、民青同盟や日本共産党のことを知り、在学中に民青、そして共産党に入りました。

 20歳で大阪に出てきて、錠前メーカーの研究開発部で働いた後、22歳で党の淀川区生活相談所の初の所長になり、淀川東淀川の民青地区委員長、共産党の地区委員長として活動してきました。

 地区委員会の活動は、地域住民の願いに応える活動という面でも、共産党の基礎組織である支部と直結した活動という点でも、非常にやりがいのある楽しい活動でした。

現場に学ぶこと大切に

――活動の中でどんなことを大事にしてこられましたか。

柳 党中央の決定やときどきの情勢についても、自分が納得して実感したこと、その気持ちを自分の言葉で周りの人に伝えていくこと、それを通じてみんなが知恵や力を発揮することですね。そして現場の実践に自らも参加して、現場の知恵に学ぶ。その姿勢はこれからも貫いていきたいと思います。

 いま、日本の政治を変えたいと思っておられる多くの方たちが、日本共産党に大きな期待や関心を寄せています。共産党が日本をどう変えようとしているかという大本を示しているのが綱領で、今の情勢で具体化しているのが大会決定です。共産党の日本改革の方針は、そんな人たちと間違いなく共有できるもので、「共通語」になることを実感してきました。

強く大きな党をつくる

 当面の最大の焦点は、総選挙でいかに野党と市民の共闘の勝利と日本共産党の躍進を実現して、野党連合政権への第一歩を踏み出せるかどうかです。

 それを支え切り開くためにも、先の党幹部会で提起した、7月末までに、党大会決定の全員読了と党勢拡大で強く大きな党をつくる課題を新しい挑戦として取り組むこと、東京都議選をわがこととして必ず勝利するという2つの大きな仕事を、みんなの力でやり抜きたいと思っています。

――ありがとうございました。


やなぎ・としあき 1955年、和歌山県生まれ。高等専門学校在学中、日本共産党入党。卒業後、大阪市内の錠前メーカー勤務を経て、党淀川区生活相談所所長、民青同盟淀川東淀川地区委員長、党淀川東淀川地区専従、委員長などを歴任。2008年から府委員会常任、書記長、副委員長、第75回府党会議で委員長に選出。党中央委員、幹部会委員。趣味は旅行、トレッキング。


(大阪民主新報、2017年2月26日付より)

 

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