おおさかナウ

2016年12月25日

新しい政治の流れ わが町から
衆院選 野党統一候補の勝利へ
大阪10区 「市民連合高槻・島本」が発足

 「私たちの住む高槻・島本でも市民の力と立憲野党の共闘で、新しい政治をつくり、総選挙で野党統一候補の実現、応援で改憲勢力3分の2を止めよう」と、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合高槻・島本(市民連合高槻・島本)」が17日、発足しました。「市民連合」の結成は11月の泉州地域に続いて府内で2番目。安倍政権与党と維新の暴走政治に立ち向かい、新しい政治の流れをつくる野党と市民の共闘が広がろうとしています。

希望ある政策と運動を

共同の経験をさらに深めて

 高槻市・島本町(衆院大阪10区)では、安倍政権が強行する特定秘密保護法、解釈改憲、安保法制=戦争法に反対して、「戦争させない!高槻・島本実行委員会」を結成し、市民運動、支持政党の枠を超えた共同行動をこれまで展開してきました。

 今夏の参院選では、大阪選挙区(定数4)で「戦争法廃止、改憲ノー」の野党候補を応援し、共同街頭宣伝も行いました。こうした経験をさらに深め、来るべき総選挙で野党統一候補を必ず送り出そうと、今秋に「市民連合」結成の準備会を結成。高槻・島本在住の弁護士、大学教授、宗教者、編集者、市民団体世話人、宗教者、俳優の13氏が呼び掛け人となりました。

尊敬し合って一致する点で

「市民連合高槻・島本」の発足集会では、野党と市民が力を合わせて共闘を進めようと決意を固め合いました=17日、高槻市内

「市民連合高槻・島本」の発足集会では、野党と市民が力を合わせて共闘を進めようと決意を固め合いました=17日、高槻市内

 高槻市内で開かれた発足集会には220以上が参加。主催者を代表して呼び掛け人の松本七哉弁護士が、「選挙運動の主体は市民・国民。立場や思想信条の違いを横に置き、相互に尊重・尊敬し合って、一致する点で、みんなの力で私たちの選挙をたたかおう」と呼び掛けました。

 出席した呼び掛け人全員が発言し「私はどこの組織にも属していないが、説明も審議もなしに、何でもかんでも多数決で決めるなと怒っている」(俳優の和泉敬子さん)、「自民は『個人主義の行き過ぎをただす』と改憲しようとしているが、どこまでも個人の権利を守ることが大事。危機感を感じ一人の市民として参加した」(牧師の井上喜雄さん)などと思いを語りました

 集会では、民主主義と生活を守る有志(SADL)、高槻・茨木地域で活動する「安保関連法に反対するママの会@たかいば」、関西市民連合のメンバーもあいさつしました。

 日本共産党の宮原威府議団長(同党高槻・島本地区副委員長)、民進党の中浜実・高槻市議(同党府連大阪第10区総支部幹事長)、社民党の川口洋一・高槻市議(同党府連大阪第10区総支部幹事長)、緑の党グリーンズジャパンの野々上愛・高槻市議が、市民とともにたたかう決意をそれぞれ語りました。

共闘の実現で与党を少数に

 「市民連合みえ」事務局長で三重大学准教授の森原康仁さんが講演しました。

 森原さんは、夏の参院選で野党統一候補を実現し勝利した経験や教訓を報告。総選挙で野党共闘が実現すれば与党が3分の2を割るのは確実な中で、選挙区ごとに希望ある政策と運動で展望をつくり出すことが市民の仕事だと強調しました。




(大阪民主新報、2016年12月25日付より)

 

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