おおさかナウ

2015年09月13日

大阪市政を変えて 維新政治の退場を
共産党市議団 決算議会前に懇談会

 9月25日に開会する大阪市議会を前に、日本共産党大阪市議会議員団(瀬戸一正団長)が4日、大阪市役所内で市民団体などとの懇談会を開き、約68人が参加しました。

国政政党でより政権寄りに

 議会は前半(10月23日まで)に2014年度の公営・準公営会計決算を審議し、大阪市長選(11月8日告示・22日投開票)をはさんで、後半(11月24日から2016年1月15日)は同年度の一般会計決算を審議します。

市営交通や幼稚園民営化を狙う

 開会あいさつで瀬戸団長は、前半の議会は橋下徹市長(大阪維新の会代表)の任期中最後の議会だと指摘。市営地下鉄・市バスを民営化するための手続き条例案や9つの市立幼稚園を廃止・民営化する条例案が提案され、大学・港湾・工業研究所・環境科学研究所の統合案件まで出す動きがあると述べました。

無責任で許されぬ都構想再挑戦

 瀬戸氏は、橋下氏らが大阪維新の会を母体とした国政政党をつくり、ダブル選では「大阪都」構想を再び公約に掲げようとしている問題に言及。戦争法案への反対世論が大きくなる中で、維新の党を丸ごと安倍政権の側に付けることに失敗した橋下氏が、党を割って、より安倍政権に近い政党を立ち上げる狙いがあると語り、「大阪市長選を国政への踏み台にすることは許されない」としました。
 さらに「大阪都」構想は5月の住民投票で否決され、橋下氏自身が「僕が間違っていたのかな」と発言していたにもかかわらず、「どう間違っていたのか何も語らず、『バージョンアップする』とだけ言って再挑戦するのは、まったく無責任で、許されない」と語りました。

大阪市と議会を私物化する策動

日本共産党大阪市議団が開いた懇談会=4日、大阪市役所内

日本共産党大阪市議団が開いた懇談会=4日、大阪市役所内

 山中智子幹事長が大阪市政をめぐる情勢や維新の会の動きについて報告。橋下氏が「大阪戦略調整会議(大阪会議)」に混乱を持ち込み、維新の党の分裂、ダブル選をめぐって発言をころころ変えてきたのは、「維新の会にとって『大阪都』構想しか旗印がなく、それにすがりつくためだ」と強調しました。
 山中氏は、橋下・維新の会が「大阪会議」などを維新の会のために利用し、府立大学と大阪市立大学との統合などの案件を無理やり持ち出そうとするなど、彼らが大阪市政と議会を私物化しようとしていることを批判しました。
 その上で「統治機構改革」など「形を問う土俵」に引きずり込もうとする橋下氏らの企てを許さず、「変えるべきは市政の中身」の声と運動を大きく広げ、「住民投票での連帯をつくり出した住民の力で『反維新』の結束を確かなものにし、維新政治を退場させましょう」と呼び掛けました。

(大阪民主新報、2015年9月13日付より)

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