おおさかナウ

2020年09月20日

私も期待
日本共産党府委員会
新事務所建設に寄せて 新たな統一戦線の拠点強化
元大阪城天守閣館長 渡辺武さん

渡辺武さん

渡辺武さん

 長い間、多くの府民・市民などから、玉造の一画に事務所を構えて揺るがぬ奮闘を続ける共産党府委員会が親しみを込めて「玉造」と呼ばれてきました。同時に、敵対勢力からは、手に負えないイヤな連中の拠点の代名詞としてこの地名が使われてきました。
 その玉造の事務所が老朽化のため、2年後に迎える党創立100周年を期して、鉄骨・鉄筋コンクリート造り、耐震性と機能性に優れた新ビルに建て替えることに決まったとのことです。そして、コロナ禍と猛暑の中、8月上旬すでに阿倍野区内の仮設事務所に移転を終え、現ビルの解体撤去作業などを経て、来春には新築工事に着工、2022年春竣工予定とのことです。
 私がはじめて玉造の事務所を訪ねたとき、地域の人に場所を尋ねたら「ほら、三光神社のすぐ北側の赤旗の見えるビル」と教えてもらったのが思い出されます。そこに再現される立派な新事務所ビルが今から目に浮かぶかのようです。
 目の前の三光神社(玉造本町)は、今後とも事務所を訪れる人の目に入ると思いますので、少しだけ紹介させていただきます。近年の「真田幸村ブーム」に際しては、三光神社へ多くの見学客が訪れたそうです。境内に残る「大坂の陣真田の抜け穴」伝説のせいです。
 この辺りは「真田の出丸」の一画と思われていますが、本当はここには冬の陣で徳川方の前田宰相利常隊が布陣し、その西側に築かれていた「真田の出丸」を攻撃した陣地だった所です。それで今でもこの辺りの高台を宰相山と呼んでいます。
 神社の西側に続く旧陸軍墓地もその一画で、「真田の出丸」はさらにその西方の高台を中心に築かれていたと推定されます。伝説の「抜け穴」も、じつは、徳川軍が大坂城への突入を図るために外部から掘り始めた多くのトンネル遺構の1つというのが真相のようです。これも大坂城にまつわる史実と伝説の違いの1つです。
 話しを本題に戻しましょう。
 今に始まった事ではないとはいえ、国政の乱れが安倍政権下でその極に達し、もり・かけ・さくら・黒川・コロナと見るにつけ、もう我慢の限界。改憲をまだ狙い、利潤追求一辺倒、公を削り、弱者切り捨て、自己責任押し付けの新自由主義路線の破綻明瞭。大阪維新政治は同じ路線をもっと露骨に強行しつつ、「大阪都構想」再度の住民投票実施に走ろうとしています。
 これらとのたたかいの新たな統一戦線=市民と野党共闘強化にとって共産党が最も信頼性に富む政党だと思います。府委員会新事務所建設は大阪に於けるその拠点づくりの意義が大きいので、私も何とか出来る限りの資金募金をと願っています。しかし、高齢年金生活の哀しさ、大した額が出せそうにありません。そんな立場で言うのはおこがましいかもしれませんが、「ちりも積もれば山となる」という諺もあります。一人でも多くの人が建設募金に参加されることを心から訴えるものです。

募金へのご協力を

 日本共産党大阪府員会は新事務所建設募金への協力を呼び掛けています。募金は最寄りの議員、党支部、党員に届けるか、郵便振替での送金の場合は、口座番号=00920―8―97104。加入者名=日本共産党大阪府委員会へ。通信欄に住所、氏名、職業と「新事務所建設募金」と記入してください。

(大阪民主新報、2020年9月20日号より)

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