おおさかナウ

2020年09月20日

大阪市立高移管計画案を決定
府教委 扇町・南・西を統廃合

3工業校も統廃合方針

 大阪府教委は8月31日の教育委員会会議で、「大阪市立の高等学校等移管計画(案)」を決定しました。2021年1月の教育委員会会議で、最終決定するとしています。
 「計画案」は、市立高校全校を2022年4月に府に移管し、府立学校条例に基づいて運営するとしています。
 扇町総合高校(北区)・南高校(中央区)・西高校(西区)の3校を統廃合し、2022年4月から扇町総合高校の校地・校舎に新校「桜和高校」を開設。大阪市立高校(枚方市)は「いちりつ高校」、その他は基本的に現在のままとしています。
 工芸高校(阿倍野区)に併設されているデザイン教育研究所は、府立に専門学校がないことを理由に、移管は行わず大阪市が運営するとしています。
 移管を契機にした統廃合により、東淀工業(淀川区)、生野工業(生野区)、泉尾工業(大正区)の3校統廃合の方針も示されています。
 移管した学校については、2023年度選抜から、府立学校条例の「3年連続定員に満たなければ再編整備」の規定を適用するとし、9月中にも行われる教育委員会会議で、今年度の統廃合対象校(案)を発表しようとしています。

道理のない移管・高校つぶしやめよ
府高教

 大阪府立高等学校教職員組合(府高教)は、計画案決定を受けて発行したニュースで、「移管することに教育上の必要性は全くなく、もっぱら維新の会がねらう『都構想』の既成事実化のために、歴史と伝統ある市立高校を府に丸投げするものであり、何の道理もありません」と指摘しています。「しかも、移管を契機に高校つぶしがねらわれていることもきわめて不当」だとし、「道理のない市立高校府立移管・高校つぶしに反対する取り組みに全力をあげます」と述べています。

高校を守る会が26日に集会

 大阪の高校を守る会は、「子どもたちの学ぶ権利をまもれ!市立高校の府立移管反対!道理のない高校つぶしに反対する決起集会」を26日(土)午後2時から、大阪市東成区の東成区民センター6階小ホールで開催します。
 地下鉄今里駅下車。06・6768・2106。

(大阪民主新報、2020年9月20日号より)

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