おおさかナウ

2020年08月29日

安全対策と環境の保全を
清水衆院議員武田参院議員 淀川左岸線工事を視察

阪神高速淀川左岸線二期事業の工事現場を視察する清水(前列左)、武田両議員(同右)ら=21日、大阪市福島区内

阪神高速淀川左岸線二期事業の工事現場を視察する清水(前列左)、武田両議員(同右)ら=21日、大阪市福島区内

 日本共産党の清水ただし衆院議員(衆院近畿比例候補・大阪4区重複候補)と武田良介参院議員(国土交通委員)は21日、建設中の阪神高速淀川左岸線二期事業の工事現場を、大阪市福島区、北区の近隣住民らと共に視察。市建設局や阪神高速道路株式会社建設事業本部、近畿地方整備局から説明を受け、懇談しました。
 同事業は、一級河川の淀川(大阪市)の左岸堤防沿い4・4㌔㍍区間(福島区海老江地域から北区豊崎地域)に、コンクリート構造物を並べてトンネル式の高速道路を造るという前例のないもの。
 懇談で参加者は、工事の騒音や振動、粉じん対策の徹底、騒音計や振動計設置、週間単位などでの工事状況掲示などを要望。大阪市は「工事でご迷惑をおかけしている。できるだけ努力していきたい」と述べました。
 開通した左岸線一期部分(此花区)トンネルに設置されている排気ガス対策の脱硝装置について、「現状で環境基準をクリアし、設置する考えはない」とする市と阪神高速に対し、住民は「住民の目線で環境対策を行うべき」と訴え。一期事業の環境データ提出を求めました。高速道路と並行に開発される南岸道路(都市計画道路)も生活道路で、大型車の進入規制の要求が出されました。
 同道路は2026年度末の開通を目指していますが、松井一郎大阪市長は25年大阪万博の会場である夢洲へのアクセス改善のため、二期工事の完成を約2年早めると表明しています。
 清水議員は「無理に工期を短縮すれば事故につながる」と指摘しました。武田議員は、「詳細設計の変更が妥当かどうかの検証も必要。事業認可の経過を含めて国会でも取り上げたい」と語りました。

(大阪民主新報、2020年8月30日号より)

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