おおさかナウ

2020年06月14日

宮本岳志の東奔西走
「武冨士」にまつわる対極の弁護士

宮本衆院議員

宮本衆院議員

 初めて「♯大阪の共産党です」に出演しました。そこで語った参院議員時代の「武富士」追及話が四万回を超えて再生されているとか。
 そこへ宇都宮けんじさんが都知事選への出馬を表明されました。私と宇都宮弁護士は十七年前、ともに「武富士」とたたかった仲間でした。「武富士」は暴利をむさぼり庶民を泣かせるとともに、その経営体質を批判する出版社やフリーライターに対して莫大な金額の名誉毀損訴訟を起こしました。このようなやり方を「スラップ訴訟」といいます。
 2003年3月、私が入手した内部資料には、「武富士」が警察と癒着している事実が示されていました。この時の参院個人情報保護特別委員会における「武富士」追及は、まさに体を張った追及でしたが、追い詰められた政府は合計十四名の警察官に合計一千枚近いビール券が贈られていた事実を認め、三人の警察官を処分せざるをえなくなりました。
 処分者まで出した警察は「武富士」に対する捜査を進め、その年の12月、ついに盗聴容疑で武井会長が逮捕される事態となったのです。
 裁判では有罪判決が確定していますから「名誉棄損」など成り立ちません。結末は「武富士」の側から裁判を取り下げ謝罪するという結果になりました。
 最近、話題になっているのは、この時の「武富士」スラップ訴訟の代理人弁護士の一人が、現在の吉村洋文大阪府知事であり、ジャーナリストを弁護してたたかったのが宇都宮けんじ弁護士だったことです。(みやもと・たけし 衆院大阪5区候補 第2週掲載)

(大阪民主新報、2020年6月14日号より)

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