ズバリわかる大阪都

vol.3(2015.02.06)

Q5

「特別区」になれば、
住民サービスがよくなる?

Answer

ばく大な負担とコスト
まともな自治体といえない
「特別区」

 「維新の会」は、「特別区」ができれば、「身近なサービスが充実する」といって、「北区になれば待機児童ゼロに」「南区になればLRT(次世代型路面電車)を導入する」「中央区では西成地区を官庁街化する」などと宣伝します。
 しかし、「特別区」には、「中核市」なみの権限や財源もなく、区民の願いは実現できません。

①「特別区」に直接入る税収はいまの大阪市税収の4分の1に減り、交付金を府から受ける従属的団体になります。

② 逆に、新しい特別区の庁舎をつくると3つの「特別区」には、555億円のコストがのしかかります

③「維新」は、「都」と「区」で調整するといいますが、財源が豊かな東京と違い、国からの地方交付税にたよる大阪では限られた財源の奪い合いになるだけです。

④「国民健康保険」「介護保険」「水道」「ごみ」などは「特別区」では担えず、別の役所(いまの大阪市域全体にまたがる「一部事務組合」)が担います。「特別区」では保険料を下げたり、減免制度をつくることもできなくなります。福祉と自治が住民から大きく遠ざけられます。

なんで「湾岸区」?「大正三軒家町」
上から目線の「区割り」と町名の怪!

 大阪市を廃止して、「中央区」「東区」「北区」「南区」と「湾岸区」をつくる?いまの住之江区は、真っ二つに?いったい誰に相談して決めたのでしょう。

 さらに「町名変更案」はひどいもの。「維新の会」は「地名もそのまま残ります」といいますが、それはすべての町名の頭に、いまの「区名」をつけるもの。たとえば「湾岸区」の「西淀川御幣島町」「大正三軒家町」、「中央区」の「西成天下茶屋町」、「南区」の「住之江西住之江町」、「東区」の「城東鴫野東」…。

 こんな「上から目線」の「町名変更」に、ばく大な費用をかけるなど、もってのほかです。

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