ズバリわかる大阪都

「大阪市廃止=都構想」Q&A 2020年7月

01

(そもそも編)

Q1 そもそも「大阪都」って?

Answer

 大阪の行き詰まりを「改革」でなく、「大阪市つぶし」で

 「大阪都」構想は2010年、橋下徹知事(当時)が「維新の会」結成と同時に掲げました。「大阪市を廃止」し、「大阪府の権限、財源を巨大化すれば、大阪が発展する」というものです。
 「ベイエリア開発」の失敗など、大阪の政治、経済はゆきづまっていました。私たちは、そのおおもとに自民党政府と府も大阪市も関西財界主導の「オール与党」体制という問題があり、その改革こそ急務と訴えました。
 ところが橋下氏はここには手をつけず、直面した深刻な財政問題も、「大阪市を廃止」し、その権限・財源を「府」に吸い上げれば解決できるといいだしたのです。
 あれこれの理屈で飾りますが、その本質は、①大阪市をなくす、②市をバラバラにしてつくる「特別区」にはくらしを守る財源や権限がなくなる。③「一人の指揮官」でやりたい放題の体制にする、というものです。
 日本共産党は、くらしも自治も破壊する構想として、きっぱり反対しています。

※ご存知ですか

 「都構想」といいますが、「住民投票」で大阪市が廃止されても、「大阪府」は「府」のままです。「都」にするためには大阪府民の住民投票なしにはできません。
 また一度、大阪市のような政令市を廃止・解体すると、元に戻す法律はありません。

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