参議院選挙の結果について
2025年7月21日 日本共産党大阪府常任委員会
7月20日投開票された参議院選挙で、日本共産党にご支援いただいた有権者のみなさん、たいへんな猛暑のもとで奮闘していただいた支持者、後援会員、ボランティア、サポーター、党員のみなさんに心からの感謝を申し上げます。
(1)
日本共産党は比例代表選挙で、「650万票、10%以上、5議席絶対確保」を目標にたたかい、286万4738票、得票率4.83%(開票率99%、大阪は22万7409票、5.4%)で2議席を獲得しましたが、目標の5議席には届かず、山下よしきさんの議席を失いました。大阪選挙区では、清水ただし候補が22万3291票、得票率5.3%を得て健闘しましたが、議席に届きませんでした。
大変残念な結果となったことに対して、府常任委員会として、責任を深く痛感し、お詫びします。今回の選挙活動と結果について、党内外のみなさんのご意見に耳を傾けて教訓を掘り下げ、新たなたたかいへの糧にしたいと思います。
(2)
日本共産党は、「大阪比例60万票」の実現で、比例5議席と大阪選挙区の清水勝利を勝ち取り、自公・与党を参議院で少数においこむとともに、大阪選挙区でも自公維の議席独占を突き崩して、はじまった「新しい政治プロセス」を前へすすめようと臨みました。
選挙戦で日本共産党が財源論とセットで消費税減税を訴え、大争点に押し上げたことは、自公への厳しい審判につながりました。「賃上げ」「医療・介護まもる」「自立した平和外交」「カジノをとめる」「ジェンダー平等」など、要求対話でよせられた声にもとづく訴えにも、支持と共感が広がりました。
「暮らしを壊す自民・公明・維新・国民を選ぶのか、それとも自民党政治を大本から変える日本共産党と清水ただし候補を選ぶのか」が鮮明になるなかで、「自公が少数になっても、補完勢力や排外主義がのびたら政治は変わりません。『2つのゆがみ』をただす日本共産党がのびてこそ政治は変えられます」と日本共産党と清水候補の役割、値打ちを訴え、届けることに挑戦しました。
さらに、排外主義をあおる勢力に対して、「差別と分断を許さず、共に生きる大阪をつくろう」と毅然と訴えたことは、強い共感をよび、新たな支持を広げる力ともなりました。
その結果、有権者が自公に歴史的審判を下し、参院でも少数になるとともに、大阪でも自公維の議席独占を崩したことは大きな確信です。
同時に、少なくない有権者の国民民主党や参政党への投票は、真に自民党政治を変える政党を模索する一過程であり、わが党と候補者の値打ちと役割を全有権者に伝える努力をさらに広げていきます。
(3)
勝利をめざして大奮闘していただきましたが、対話は52万、支持拡大は46万(目標の48%)で、いずれも総選挙を上回りましたが、前回参院選の67%と76%でした。党勢は、前回参院選時比で、党員91.1%、日刊紙読者87.9%、日曜版読者84.6%、大阪民主新報94.8%にとどまっています。
私たちは、総選挙の教訓を生かし、全有権者に党の「声」を届ける活動、要求対話・要求アンケートで、声を聞き、支持をひろげる活動、系統的・日常的なSNS発信・拡散とLINEを活用した組織戦にとりくんできました。また、世代的継承を中軸とする党づくり、「共産主義と自由」を学び語り合う運動などの挑戦を重ねてきました。このなかで、数々の「前進の芽」が生まれてきていることは大きな確信であり、選挙戦のなかでも貴重な力を発揮しています。
これらの活動を選挙での前進・躍進に結ぶには、さらなる探求と努力が求められています。量・質ともの自力をつけるとりくみに、府常任委員会自身が先頭に立つ決意です。
(4)
選挙戦で、切実な要求を胸に、たくさんの市民のみなさんが駆けつけ、ともに声をあげる流れが広がったことは、希望です。
今後、予想される自民党による野党取り込みの延命戦略に対する野党の立場が問われるなかで、自民党政治に正面から対決し、対案を示し、市民と野党の共闘で政治を変える日本共産党の役割はいっそう大きくなるでしょう。排外主義とたたかい、人権と民主主義を守りぬき、発展させる日本共産党の出番の情勢です。
日本共産党は、国会でも大阪でも、掲げた公約の実現へ新たな決意で臨みます。また、きたる衆院選、2027年統一選挙で、日本共産党の勝利・躍進をなんとしても成し遂げる活動にただちにとりかかります。
いま日本と大阪の政治は、大きく激動する流動的局面にあります。国政の自民党政治と大阪の維新政治の「二重の逆流」に代わる新しい政治への展望を示し、府民に伝える力をつけて、新しい歴史を大阪からきりひらく気概をもって、奮闘する決意です。
以上