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不戦の誓い壊す歴史的暴挙 集団的自衛権容認を閣議決定 「海外で戦争する国」へ安倍内閣へ抗議次々 たたかいはこれから

2014年07月06日

 安倍政権は1日夕、集団的自衛権行使を容認するための憲法解釈変更を閣議決定で強行しました。憲法9条の根本から破壊する歴史的暴挙に対し、この日、府内各地で抗議と撤回を求める緊急行動が繰り広げられ、「解釈変更だけで憲法を壊すな」「日本を戦争する国にするな」「たたかいはこれから」の声が町に響きました。(2、3面に関連記事)

共産党

 日本共産党の辰巳孝太郎参院議員は大阪市内4カ所で街頭に立ち、「満身の怒りを持って抗議する。しかしまだ法整備が必要だ。たたかいはこれからだ」と訴えました。

 辰巳議員は日本が憲法9条の縛りによって海外で武力行使をしなかったことが、世界で信頼を広げ、海外で活動する自衛隊員の命を守っていると指摘。「必要最低限度の行使というが、秘密保護法で国民の目を閉ざしながら時の政権が決める。どこに歯止めがあるのか」と批判しました。  清水忠史府副委員長は、京橋駅前の宣伝で、敗戦前日の1945年8月14日に同駅を襲った空襲に触れ、「戦後の平和な社会を生きることのできたかもしれない多くの子どもたちが犠牲になった。痛苦の経験を経て手にしたのが憲法9条だ」と述べ、「決して諦めず、国民と共に頑張り抜く」と決意を述べました。  中央区難波で訴えを聞いた女性(60代)=柏原市在住=は「国民の意見を聞かず決めてしまうのは怖い」、男性(70代)=大阪市平野区在住=は「これまでにも(憲法)解釈を変えてイラクに自衛隊を派兵してきた。これ以上戦争に向かうのは反対」と話しました。  京橋駅前の宣伝に拍手を送っていた大学院法学研究科の妹尾知則さん(24)=守口市=は、「集団的自衛権の行使は大国による侵略戦争の口実に使われてきた。解釈変更だけで可能にするとは、国家のあり方を否定するもの」と話していました。

新婦人

 新婦人府本部が1日午前、京橋駅で行った緊急宣伝には30人が参加し、「集団的自衛権が容認され、イラク戦争のような事態になれば、自衛隊が殺し、殺される国になってしまう」「政府の解釈変更で憲法を壊す進め方は許せない」とリレートークで訴えました。

 シールアンケートで容認反対と貼った男性(26)=大阪市城東区在住=は、「一度解釈を認めれば、次々戦争への道が大きくなりそう。一部の人だけの閣議で変更を決めるのはあかん」と話していました。

憲法会議

 大阪憲法会議・共同センターが1日夕、JR天王寺駅前で行った宣伝は150人が参加。大阪労連、新婦人、自由法曹団、大阪安保、日本共産党など各団体の代表や宗教者らが次々にマイクを握り「日本を戦争する国にしてはいけない」「戦場に送ることがあってはいけない」と訴え。
 宣伝途中に政府が閣議決定を強行したという報を受け、「撤回を求め、引き続きたたかおう」と訴えました。
 通りがかった高校1年の男子生徒は、「昔日本が起こしたことと同じことをしようとしている。戦争は嫌」と話していました。
 行動に参加した池長秀吉さん(82)=大阪市阿倍野区在住=は、「子どものころ空襲に遭わないように必死に逃げた。こんな大事なことを与党だけで決めるなんて許されへん。公明党は『平和の党』の看板をおろすべき」と語っていました。
(2014年7月6日付「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2014年07月06日

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