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とんでもない「都」構想 大阪市つぶし・またぞろ開発 草の根で正体知らせよう

2014年03月08日

 大阪市の橋下徹市長が2月27日に自動失職し、出直し市長選が9日告示されます。橋下氏と維新の会は街頭・屋内でのタウンミーティングやビラなどで「『大阪都』構想で黒字になる」「二重行政の無駄をなくす」などと宣伝。これに対し、大阪市をよくする会、明るい民主大阪府政をつくる会、日本共産党は今回の選挙に大義も道理もないときっぱり批判すると同時に、大阪市を廃止して権限・財源を吸い上げ、無駄な巨大開発を進める「大阪都」構想の狙いを知らせようと、草の根での宣伝・対話を進め、「都構想ノー」の共同を広げようと奮闘しています。

シール投票で対話 女性連絡会
「市民が一番大事」

 「わがままな市長選挙、許せません」「『都』構想ストップ、維新政治ノー」と、大阪市をよくする会女性連絡会と明るい民主大阪府政をつくる会女性連絡会が1日、難波島屋前で行った宣伝では、「うそつくな!『24区24色の鮮やかな大阪市に変えます』言うたやん!」などと書かれた大型かるたでアピールし、「私は言いたい!地域振興のお金も赤バスもなくした橋下さん、やめてちょうだい」とリレートークを繰り広げました。


 「大阪都」構想と出直し市長選挙の是非を問うたシール投票では、順番待ちをする人、宣伝が終わってからも貼りに来る人もおり、いずれも反対が賛成を大きく上回りました。「絶対反対や!」と言いながら、反対シールを貼った女性(51)=豊中市在住=は、「市がやるべき仕事は福祉とか教育設備の充実、雇用問題、中小企業を支えること。『都』構想も出直し市長選もやめてほしいわ!あほちゃうか!」と怒り沸騰。
 「橋下さんは嫌いやない。『都』構想はよう分からんけど、それなりにいいと思う」と話した55歳の男性=大阪市中央区在住=も、「市民が一番大事。カジノ?あかんあかん。あんなもんつくって誰が得するんや。なくさんとあかん」と語っていました。

どんどん語って

 宣伝に参加した新婦人府本部副会長の沖野純子さんは、「『都』構想で景気がよくなるのではなど、漠然と期待する人も少なくありません。今以上に市民生活が犠牲になる『都』構想と維新政治の問題点と、市民生活を大切にする行政のあり方をどんどん語っていきたい」と話していました。

全小学校区で報告会 大阪市此花区

 此花区では日本共産党の瀬戸一正・前大阪市議が、告示日までに全小学校区6カ所で市政報告会を計画。2月28日と3月1日に計4回開き、計約115人が参加しました。案内チラシの裏面に「大阪都」構想の問題点を一口解説し、全戸配布。さらに町会長や民生委員、医師会など計300人を対象に訪問・対話を始めています。
 1日午後、酉島地域で開かれた報告会で瀬戸氏は、「もうかりまっせ『大阪都』」と宣伝する維新の会が、その「肝」として打ち出す「なにわ筋線」建設(2千億円)は新大阪―関空の所要時間を5分短縮するにすぎないと指摘。「WTCなどを無駄遣いだと批判しながら、新たに無駄な大型開発をやるのが『大阪都』構想だ」と強調しました。

負けるわけには

 さらに大阪市を廃止して5つの特別区にすれば「身近な住民サービスができる」(維新)というが、税収の3〜4割が「都(府)」に吸い上げられ、特別区が使えるお金は少なくなることを示し、「橋下氏の『うそも百遍つけば真実になる』というやり方に負けるわけにはいかない」と語りました。(2014年3月9日付「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2014年03月08日

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