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『禅と戦争』ヴィクトリア氏が語る9条・原発・日本の政治(上) 真実伝え国民に根を張る共産党

2013年07月18日

 国内外から反響を呼んだ『禅と戦争』(原題『Zen At War』)著者で、日本滞在中のブライアン・ヴィクトリアさん(アメリカのアンティオック大学教授、仏教学者)に、友人で弁護士の平山正和さんが話を聞きました。今回は参院選と日本共産党をめぐる内容を紹介します。

平山 今回の参院選は憲法と原発問題が大きな争点です。
ヴィクトリア 共産党の志位委員長の演説を初めて聞きましたが、大変分かりやすく納得できるものでした。憲法9条は絶対変えてはいけないこと、原発再稼働反対、即時ゼロ、TPP反対など、どの話も良かったけれど、他の党が争点にしていない沖縄の米軍基地問題に言及したことは、沖縄のことを真面目に考えている証拠だと思いました。
 安倍総理は選挙後、米軍の普天間基地を名護に移すと言っていますが、絶対阻止のために沖縄県民と共にたたかうことが大切。共産党の役割は大きいと思います。

公示日演説で独立記念日を

 たつみコータロー候補はエネルギッシュで力強く明快。公示日の演説もインターネットで見ましたが、この日がアメリカのインディペンデンスデー(独立記念日)だと述べ、アメリカの民主主義には敬服するところもあるが、アメリカの身勝手な戦争に日本がつきあうことがなかったのは憲法9条があったから、と話したのはとても印象的でした。
平山 憲法改正発議を衆参各2分の1にするという「96条改正先行論」は、詐欺的な主張ですが、維新の会の主張に安倍自民が乗ったものです。狙いはまぎれもなく9条改正です。

会見で米国の御用軍隊≠ノ

ヴィクトリア 安倍さんや日本維新の会の人たちは自国を自分の手で守るのは当たり前、どこが悪いと言います。アメリカの軍隊は強いように見えますが、財政的にも精神面でも疲れきっています。集団的自衛権というと聞こえはいいですが、アメリカの財政負担を減らしながらその世界戦略に沿ってアメリカの国益のために日本の青年たちを戦場に送り込むということ。憲法が改正されたあかつきには、アメリカの御用軍隊≠ノなってしまうという真実を訴えているのは日本共産党だけだと思います。

原発の背景に日米安保条約

平山 安倍首相が原発再稼働や原発輸出を進めようとしているのも許せません。福島から全国に避難している人たちは補償の対象にしないと東電は言い、自民党は忘れたかのように争点にもしない。
ヴィクトリア 事故を起こしたマーク1型の危険性を知りながら放置してきたGE(ゼネラルエレクトリック)や米原子力委員会、米政府を、日本政府が責任追及できないのは安保条約があるから。もうけているときは自分たちのもので、害をもたらしたときは責任転嫁し日本の税金でというのはおかしい。
平山 アメリカは日本の原発政策を自国の世界戦略の一環に組み入れて、日本が「脱原発」へ向かわないように圧力をかけています。アメリカ言いなり政治をやめないと、日本の未来はないと言っているのは日本共産党だけなんですね。

日本の右傾化への懸念強く

ヴィクトリア 安倍政権がこの選挙で圧勝すると、一気に日本が右翼化されてしまうのではないかという懸念は、アメリカやヨーロッパのマスコミにあります。日本には幸いにして、真実を国民に伝え、国民の中に根を張った政党として共産党があります。参院選の結果に期待しています。(2013年7月21日付「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2013年07月18日

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