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たつみコータローのさわやか対談 憲法9条守る党に期待 フリーランス・ジャーナリスト エイミー・ツジモトさん 日本共産党参院大阪選挙区候補 たつみコータローさん

2013年06月30日

エイミー「人類のために守ってほしい」
たつみ 「反戦平和に共感しこの党に」

 日本共産党のたつみコータロー参院大阪選挙区候補が、日系アメリカ人でフリーランス・ジャーナリストのエイミー・ツジモトさんと対談。エイミーさんがこだわり続けてきた“憲法9条”“原発問題”について語り合いました。

エイミー 昨年までアメリカ東部の大学でジャーナリズムと日本学を教えてきました。その中で必ず日本国憲法の存在につながっていく学生がいます。求められて9条を読み上げると、感動して拍手する学生も。いまなお戦争が続いているアメリカの若者にとって、戦争を放棄している日本というのはすごいことなんです。しかも同盟国ですから。 たつみ なるほど。第2項では「陸海空軍その他の戦力は保持しない」と書いていますが、アメリカの学生たちは、自衛隊と軍隊の矛盾はどのように受け止めているんですか。

米市民からもペテン師扱い

エイミー 学生によってとらえ方は違いますが、日本国内で惨事が起きたときに自衛隊が駆け付けるのと、緊急事態が起きたときに馳せ参じる州兵や予備兵と同じように考える学生もいます。リベラルな視点で物事を考える学生は、日本は軍隊を持たないと言っているのに、持ってるじゃないか、と突っ込んできます。アフガンでは、米海軍のために海上で給油。イラク戦争終結後、南イラクのサマーワで米軍の物資供給に派遣されました。戦争している軍隊と同じではないか、と。
たつみ 日本でも自衛隊の海外派兵は許さないと大きな運動になりましたが、当時の小泉首相が、戦闘地域と非戦闘地域とをどう区別するのかという共産党の追及に対し、「自衛隊が行く所が非戦闘地域」と言ったのを思い出します。まさに詭弁でした。
エイミー とんでもない表現でしたね。学生も、9条を知るアメリカ市民も、ダーテイ・トリック(ペテン)だと言っていました。
たつみ 自民党は、北朝鮮の問題などを引き合いに出して、9条を変えて戦争できるようにしたほうがより安全になると。だけど実際には、日本の防衛とは関係のない中東イラクに集団的自衛権の名の下に出兵される。

支援金よりも生きることを

エイミー アメリカの青年兵士たちは、休みの日は楽しくディスコで踊っていますが、翌日には岩国などの米軍基地に戻りアフガンやイラクに行って人殺しをするわけです。憲法9条が改正されると、日本の青年たちも、国際協調という名の下にあっという間に戦場に送られるのです。お母さんと幸せそうにモスバーガーで食べている男の子が、数年後には戦場に送られ、爆弾が飛んできて、木っ端微塵にふっ飛ばされる。改正されてしまうと後戻りはできないんです。
たつみ イラク攻撃でも、大義名分にしていた大量破壊兵器は見つかりませんでした。あることを前提に戦争への加担を決めた自民党公明党政権は、いまだに検証をしていません。
エイミー アメリカではブッシュ政権が、その史実を認めざるをえないところまで追い込まれ、国務長官は辞任。戦争を引き起こした張本人のブッシュが認めたのですから、日本が調査するのは当然のことです。
 憲法9条を変えるということは、戦争に疲れ、経済的にも悪化する一方のアメリカの軍事戦略に取り込まれていくということです。アメリカでは、軍にある程度の期間行って戻ると、大学に行く支援金をもらえますが、そんなものは要らない、生きることが大事だという若者が増えてきました。

侵略戦争反対を掲げた党に

たつみ 毎日新聞で、ペシャワール会の中村哲医師の記事を読んだのですが、アフガニスタンで、日本人だからという理由で何度も命拾いした。憲法9条が自分の命を救ってくれると。一見、憲法9条は、戦争しないとか、軍隊を持たないとか受け身的に見えるかも知れないけれど、外国に行くと、その9条が一番の抑止力になっているんですね。
 9・11同時多発テロ事件の翌年、米軍がテロ報復と銘打ってアフガニスタンを武力攻撃した時、武力は憎しみの連鎖しか生まないと思いました。すべての新聞が「侵攻」と表現する中、日本共産党だけが「しんぶん赤旗」で「侵略戦争反対」と書いているのに感動し、反戦平和の歴史を持つこの党に入党したんです。
エイミー 日本共産党の候補とフェイス・トゥー・フェイス(1対1)でお話するのは初めてですが、共産党に対して非常に嬉しく思うのは、戦前において日本の軍国主義に反対してきた点では最もしっかりしている党だということ。同時に多くの犠牲を払ってきたことに私は敬意を表しています。そして憲法9条を一貫して守ろうとしている唯一の政党です。人類のために本当にお願いしたいですね。(8面に続く)

世界は福島事故から学んでいる エイミー・ツジモトさん
世界に逆行する再稼働への動き たつみコータローさん

(1面からの続き)
エイミー 反原発、ゼロ原発、再稼働反対の動きは、世界的規模となっています。もはやフクシマは日本だけの問題ではなく、世界の問題として各国の市民たちは自覚し、認識し、学ぼうとしているんですね。アメリカの市民運動家たちも一生懸命、閉鎖の方向に追い込んでいますが、きっかけは3・11の福島原発事故でした。
たつみ 福島から事故直後に大阪に避難して来られたお母さんの話を聞きましたが、子どもさんがいま2歳と3歳。当時は0歳、1歳でした。そのお母さんは、もう1日、2日、なぜ早く避難できなかったかと悔やんで、いまでも自分を責めておられるんですね。子どもを被曝(ひばく)させてしまったんじゃないだろうかと。女の子ですから、20年後に子どもを産むときに健康な子を産めるかと。
 事故当初から、日本政府も東電も情報を出してこなかった。正確な情報がきちんと公表されていたらと、ずっと葛藤を持ち続けておられるんですね。
 あれだけの事故を起こしておいて、安倍首相はなおも原発を輸出しようと海外に行ってトップセールスをしているし、原子力規制委員会が原発再稼働ありきの新規制基準を決定したことも、本当にとんでもないことです。
エイミー 日本はアメリカ軍に放射能の行方をいち早く報告しながら、知るべく権利のある福島の人々には知らせなかったことは、犯罪行為としか言いようがありません。原発をなくす流れは、ドイツがすぐさま表明しました。それを一つの礎として、アメリカも少しずつ変化してきています。

市見ぬん同で原発閉鎖に

 先日、南カリフォルニアにある原発2基の閉鎖を決めました。下に活断層があることが分かったからです。原子炉の老化が発端となって市民運動が盛り上がり、閉鎖に追い込みました。市民運動の歴史的な勝利です。ウィスコンシン州の原発も閉鎖、フロリダ州の原発も廃炉を決定。104基あった原発のうち4基が、あっという間に閉鎖になりました。アイオワ州やテキサス州では原発の建設計画を中止しました。
たつみ 日本の政治とは正反対ですね。
 今回の新規制基準でも、40年で廃棄すると決めていたものを、60年までは稼働させるという内容になっていますから。
エイミー 本当に日本の政府は、原発に対して無責任です。IAEA(国際原子力機関)に対しても、政府は自分たちの策略に見合った数字しか出さない。
 福島原発はアメリカGE産のマーク1型。1972年にはこの原子炉は欠陥だらけだと指摘されたにもかかわらず、十分な点検や修理もされないまま40年の寿命がきていた。それを取り図ろうとしていなかった政府や東京電力は言い逃れできません。活断層の近くにある大飯原発がもし倒れたら、世界の宝である京都の町や大阪も終わりです。
たつみ 琵琶湖の水が汚染されますから。

再生エネルギーは可能

エイミー アメリカでは1957年、ペンシルベニア州に建設されたのが最初の原発でした。当時から問題は論じられていましたが、太陽光や風力発電など再生エネルギーの技術が進んでいなかったため、原発廃止は理想論にすぎないと言われていました。
 でもいまはそうじゃない。明らかに再生エネルギーを使うことは可能になり、技術的にも申し分のない時代がきています。それなのに、なぜそうしないのかというと、政治家や財界人が許さないからです。
たつみ 少し前の新聞にも載りましたが、日本はかつてエコノミックアニマルと言われていたが、いまはエコノミックビースト(野獣)だと。経済のためなら何でもやっていいという動きは、絶対許してはなりません。
 原発は核兵器と同じで、アメリカも安全保障という観点から原発を見ています。
 こういう事故が起こったにもかかわらず、日本では誰も責任をとっていない。アメリカ言いなりで、人命や安全を無視して原発政策を進めてきたことに、いまこそメスを入れ、即時原発ゼロ、自然エネルギーへの転換を決断すべきです。
 ドイツでは、この問題について30年、40年と国民的議論がされてきました。日本で国民的に原発を真剣に考え始めたのは、福島原発以降です。多くの日本人にとって、まだまだ知らないこともあるし、運動も始まったばかり。あきらめずに運動を持続させていくことが大事だと思います。

共産党こそまともな党

エイミー 20世紀以後の共産主義と称せられた国々は、常に独裁的で暴力的でした。彼らは国際連帯という美名の下で自国の利益を追求したあまりに、信頼度は泥沼に落ちてしまいました。一般的にはそのイメージがどうしても強く、信頼を回復させるには並々ならぬ努力がいるでしょう。
 でも日本共産党はそういうところと明確に異なることを、もっと知らせる必要があると思います。私は共産党ではないですが、党外の人間として、憲法9条とともに原発の問題でも、日本共産党に期待を寄せています。自分たちはこういうあり方を通しているということを、実践でもって、もっともっと示していただきたいと思います。
たつみ 今回の選挙は、真面目な政党が評価されると思っています。維新の会がどれほどでたらめな政党かということは明らかになってきているし、自民党は改憲でも原発への姿勢でも、国民の命を大切にする政党とは決して言えません。しかも若者の過労死を次々に出している大手居酒屋チェーンの会長を候補者にしています。
 アメリカにも財界にも正面から物が言える日本共産党こそ、まとまな政党だということを堂々と訴えて頑張りたいと思っています。
エイミー コータロー候補は、爽やかで明るく、テキパキ話せてとてもいいですね。東京の小泉進次郎よりも、断然(笑い)。ぜひ、憲法9条の大切さと、原発の問題を同じ若い世代の人たちにもどんどん話していってほしいですね。当選しないと駄目ですよ。

エイミー・ツジモト アメリカ・ワシントン州出身。日系4世。フリーランス・ジャーナリスト。オハイオ州在住。日本での著書は『消えた遺骨―フェザーストン捕虜収容所暴動事件の真実』(芙蓉書房出版)。東北大震災以後は、各紙上で「フクシマ原発事故」に関する記事を執筆。日本ペンクラブ会員。(2013年6月30日付「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2013年06月30日

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