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そうだ、議員・候補者に直接聞いてみよう 中央区で住民が各党招き懇談会 清水・吉川衆院候補ら囲んで

2012年11月03日

 「政治家の言うことをうのみにするのではなく、自分たちで勉強しなければ」――大阪市中央区の桃谷連合町会の地域に住む住民が、各党の議員・候補者を迎えて「何でも聞いてみよう」と連続懇談会を開いています。10月25日夜には日本共産党の清水ただし衆院近畿比例候補、吉川れい子衆院1区候補、丸岡ひろし中央区生活相談所長が出席。意見交換は2時間にわたりました。

素で接して

 懇談会を主催しているのは日本民俗地域研究会の原田壽幸さん(67)。会場は原田さんが経営する工務店の事務所で、地域の住民14人が集まりました。
 「きょうは共産党か」
 こんな声が上ったのは、懇談会にどの党の、どんな人を招くかは会場に来るまで、参加者には事前に知らされていないため。「いわばサプライズにするのは、その党の政治家を、先入観なく、素(す)で接してほしいから」という原田さんのアイデアです。
 懇談会ではまず、原田さんが準備した10項目の質問に清水氏が回答。最初の「いままで生きてきた中で誰に感謝しますか」に、「両親」と答えた清水氏は、「長男の自分と妹2人を育てるため、身を粉にして働いてくれた。反発したこともありますが、親あってこその私」と説明すると、原田さんは「親がいないと自分もいない。あなたの年齢でそう答えられるのは大切なこと」と語りました。
 桃谷地域の連合副会長や社会福祉協議会会長も務める原田さんは、「地域活動に参加したことはありますか」と問い掛け。清水氏は福島区で市議候補だった当時から、ボートレース場外車券売場の建設反対や厚生年金病院の存続を求める地域の運動に、党派や町会の垣根を超えて取り組んだことなどを紹介しました。

質問責めに

 続いて「原発は存続か廃止か」「大阪都構想について」「参議院の廃止論や衆議院の定数削減についてどう考えるか」などの質問に清水氏が次々回答。「共産党は政党助成金を受け取っていない。その理由は」と聞かれた清水氏は、「国民1人250円を、支持していない政党に強制的に献金させるもの。国民に増税を強いて税金で政治をするのは許せない」と答えました。
 「共産党が受け取っていない分は残りの党で分け合っているのです」と清水氏が追加すると、参加者から「そんなん、あり?」「企業献金をやめるということでつくったのが政党助成金だったはず。おかしな話だ」など、驚きや怒りの声が起こりました。
 第2部の意見交換では、尖閣諸島問題について清水氏が、志位和夫委員長が中国大使館に出向いて日本の領有の正当性を主張し、中国での日本系企業への暴力行為に抗議するなど、日本の政党の中で唯一き然とした対応をしているのが日本共産党だと紹介すると、「共産党に大いにものを言ってほしい」との声も。
 参加者からは「若いのに、歴史をよく勉強されていて、地域のことを大切にして活動されているのが分かった」などの感想が寄せられました。

懇談会主催する原田さん
住民が目を養い賢くならないと

 桃谷地域は中央区に合区(1989年)される前の旧南区にあり、生國魂(いくたま)神社の氏地(うじち)です。原田さんは、一時途絶えた同神社の夏祭り子ども獅子舞の再開にも尽力するなど、住民と共に地域社会を支えてきました。
 「中央区になって20年以上になりますが、いまでも元の南区と東区では町にも人々の暮らしにも違いがある。橋下市長は24区を8〜9区に合併すると言いますが、そんな簡単なことではない」と原田さん。「『向こう三軒両隣』という言葉があるように、地域の人と人とのつながりが、この国を守っているのです」と強調します。
 懇談会の冒頭、原田さんは、「自民党の天下が続いていたときは、地域の困りごとや要望を持っていっても、なかなか動いてくれない。ところが昔から嫌いだった共産党は、速やかに応えて動き、解決してくれる。大きな政治力がない人にとって、素晴らしい相談相手だと認識している」と参加者を前に語りました。
 「民主党は政権を取ったものの、約束を全部破った。詐欺罪で訴えたいくらいです」と語る原田さん。
 「そんな中で政党や政治活動をしている人の、ありのままの姿を見て私たちが目を養い、もっと考えて賢くならないといけないときです」と、地域発≠フ懇談会の取り組みへの思いを語ります。
(2012年11月4日付「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2012年11月03日

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