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シリーズ日本共産党vs橋下・維新 府委員会パンフによせて@

2012年10月06日

日本共産党大阪府委員会政策委員会
政治動かす国民的共同か「決定できる民主主義」か


 日本共産党大阪府委員会が発行した「橋下・維新パンフレット」(『いまの政治を変え、橋下・維新とたたかう/日本共産党』)=写真=が話題になっています。
 「会議で橋下さんや『維新の会』の悪口を言い合うだけでは元気はでません。共産党の値打ちを語り合ってこそ元気がでます。
 有権者も同じで、日本共産党の『改革プラン』や姿にふれることで希望をもつことができるのではないでしょうか。そんな狙いをもったパンフを歓迎します」(東大阪市の杉本さん)
 「突然、お手紙をお送りするのは、パンフレット『いまの政治を変え、橋下・「維新」とたたかう』を読んで、胸のつかえがおり、元気がでてきた気持ちをお伝えしたいからです」(茨木市の宮田さん)
 大阪府委員会に寄せられている声の一部です。
 活用も大きく始まっています。淀川区の寺戸月美大阪市議は、こう語ります。
 「町会長さんにもどんどん届けています。その中には「維新の会」市議や自民党市議の後援会幹部の方もいらっしゃいますが、パンフを見せると、これは勉強させていただきます、と受け取ってくれます」
 このパンフレットの企画に沿って、4つのテーマで「日本共産党VS橋下・維新」を見てみましょう。
 パンフレットでは冒頭で、いま怒りが頂点に達するといっていい民主・自民・公明政治を「どう変えるのか」「どう前に動かすのか」を呼び掛けています。
 その第1のテーマは、「政治を変えたい――動き始めた国民の力」です(4〜9ページ)。
 これは、いまの政治をどうやって変えようとしているのか、その道筋、やり方についての対比です。
 日本共産党は、「国民の声と『一点共同』の力が政治を動かす」――ここにこそ原動力があるという立場です。パンフレットでは、原発ゼロを求めて行動を始めた東京での「17万人集会」、そして日本共産党志位委員長がJA農協中央会の萬歳会長と堅く握手をしている写真を1章の扉に置きました。また消費税増税法案が民自公3党の密室談合で成立させられた後も、世論は「ノー」を突き付け続けているグラフもつけています。これが参議院での7野党問責決議を自民党まで巻き込んで可決・成立させた力です。
 では、これに対して橋下・「維新の会」はどうでしょう。
 「決定できる民主主義」で政治を変える――これが橋下氏らの主張です。行き詰まり、国民の声に背を向け、動かない民主党政権や旧自公政権に対して、響きがいいフレーズでしょう。しかし、これは端的に言って「橋下さんが決定できる民主主義」です。
 パンフレットでは、その危険な道について、@「決定できる民主主義」の見本にしたのが国民世論無視の「消費税増税決定」だったこと、A橋下語録が示す通り、「選挙に勝てば白紙委任を得たもの」としていること、B実際に大阪市政で進めているのは、公約違反の連続で「民意無視」の政治を続けていることから、ズバリ浮き彫りにしています。
 ここでは「維新八策」についても、ワンポイント批判をしています。その「最終案」に「衆議院議員定数の半減」を加え、一貫して「首相公選制」「9条改定」をうたう彼らの狙いは、まさに大阪で進める「独裁・恐怖政治」を全国に広げようというものにほかなりません。
 1章の最後には、大阪で暴走を許さない新たな共同が広がっていることをリアルに示します。
 ――ダブル選挙では、立場を超えた「反独裁」の共同という歴史的なたたかいが展開された。
 ――橋下・「維新の会」の全面攻撃を許さず、住吉市民病院存続を目指す住之江区での有権者過半数署名など、市政を揺るがすたたかいが生まれている。
 ――この中で市議会で自民党、民主党も橋下市長の予算案に反対し、「自公連携」にも亀裂が生まれている。
 パンフレットには、橋下知事の3年9カ月、橋下市長の9カ月、どれほどの府民サービス・市民サービスが切り捨てられたかを一覧で示しました。
 橋下・「維新の会」の攻撃に憤りと不安を持つ方々はもとより、彼らに期待を寄せる方々にこそ届けたいパンフレットです。「いまの政治を変え」たいと願う、その思いを共通の土台にしながら、「日本共産党」を視野にいれ、「選択肢」にしていただくなら、橋下・「維新の会」への「幻想」は大きく崩れることになるでしょう。一人でも多くに届けましょう。
(2012年10月7日付「大阪民主新報」)

投稿者 jcposaka : 2012年10月06日

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