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民主主義守る共同を 「思想調査」2条例案 橋下・維新の会の反動許すな

2012年03月02日

 橋下徹大阪市長による憲法違反の「思想調査」(労使関係に関する職員のアンケート調査)の即時中止・データ廃棄と、松井一郎知事、橋下市長が2月府議会、大阪市議会での成立を狙う「教育基本条例案」「職員基本条例案」の撤回を求める声が、大阪内外で広がっています。(2、3、6、8面関連記事)

共産党府委が法律団体と懇談

 橋下市長が全市職員アンケートの名で強行している「思想調査」問題で、日本共産党大阪府委員会は2月27日、府内の法律家団体を訪れ、同委員会が先に発表したアピール「橋下市長による違憲・違法の『思想調査』の中止、データ廃棄へ、民主主義を守る一点での広大な共同を」(6面に全文)の文書を手渡し、懇談しました。
 「思想調査」問題をめぐっては2月22日、大阪府労働委員会が、委員会の判断が出るまで調査の続行を差し控えるように橋下市長に勧告。市長は、特別顧問の弁護士とともに「凍結」を表明しましたが、「法には抵触しない」(橋下市長)と居直っています。
 2月27日、同党大阪府委員会の清水ただし(衆院比例候補)、勝田保広両副委員長、渡辺国男常任委員が、大阪弁護士会、連合大阪法曹団、大阪労働者弁護団などを訪問。清水氏らは、「思想調査は市職員だけでなく府民、国民に向けられた攻撃。憲法に明確に違反するやり方を阻止するために共同の動きを広げたい」と述べました。
 席上、大阪弁護士会の辻井一成副会長は、日弁連反対声明にも言及し、問題点を注視していくと表明しました。
 連合大阪法曹団の北本修二弁護士は、大阪府労働委員会が職員アンケートの続行を差し止め決定したことに触れ、憲法違反のアンケート調査を進める橋下市政を厳しく批判しました。

竹下景子さんら10氏再アピール

 女優の竹下景子さん、元中央教育審議会委員の市川昭年さん、全日本教育学会で東京大学教授の佐藤学さんら、大阪府教育基本条例案に反対するアピール呼び掛け人10氏は2月28日、府議会、大阪市議会に提出の「教育基本条例案」に対し、再びアピールを発表。アピールでは、橋下市長による市職員への「思想調査」も批判し、「廃案にするまで、共に最後までたたかい続けたい」としています。

2500人が制定許さない

 「子どもの健やかな成長と暮らしの充実のために『教育基本条例』『職員基本条例』の制定を許さない」と2月22日夜、大阪市北区の中央公会堂で開かれた府民集会には、2500人が参加。会場に入りきれない人も出て、熱気にあふれました=写真。
 集会では、「教育基本条例案」に反対する著名10氏のアピール呼び掛け人の一人で東京大学教授の小森陽一さんが、「教育の主人公は子どもたち―大阪の教育に憲法の風を」と題して講演(8面に要旨)。
 寸劇「教育基本条例残酷物語」では、教職員、子ども、親を競争と学力至上主義に追い立てる条例の問題点を伝え、各分野代表のリレートークで条例撤回への活動と決意が語られました。

暮らしをよくする政治に
府議会・大阪市議会が開会

 府議会開会日の2月23日、府民ら500人以上が集まり「教育環境を整備せよ」「中小企業向け融資制度を元へ戻せ」など唱和しながら府庁周辺を行進しました。府民要求連絡会が呼び掛けたもの。
 大商連の藤川隆広副会長は、「中小企業の経営が苦しいいまこそ、政治の出番なのに、府はまったく逆を向いている」と訴え。大教組の小林優書記長は、松井一郎知事による教育関連条例案について「根本的問題はなんら修正されていない」と指摘し、「これからが正念場だ」と決意を述べました。日本共産党の府議団も駆け付け、宮原威団長が議会報告しました。
 大阪市議会開会日の2月28日に大阪市対策連絡会議が主催した市役所包囲行動には、400人以上が参加しました。包囲行動に先立って開かれた集会では、アピール「大阪府教育基本条例案に反対します」の賛同者で大阪教育大学名誉教授の田中恒子さんが、「条例案には学び合い、分かち合う教育の姿勢がない」と強調。日本共産党の小川陽太市議、清水ただし衆院近畿比例候補も連帯あいさつしました。

人間性否定する条例いらない

●府議会開会日の行動に3歳と1歳の娘と参加した田中泰江さん(28)=東大阪市在住=の訴え
 お腹の中で10カ月、大切に大切に守った小さな命と初めて対面した時、わが子を胸に抱いて「生まれてきてくれてありがとう」と、涙を流しながら何度も言いました。
 上の子は成長がゆっくりで悩むことが多く、人と比較してばかりで焦って、よく相談に行っていました。成長が早い子もいればゆっくりな子もいる。それでも自分のペースで一つ一つクリアして、成長していくのを一緒に横で見ていて、「この子はこの子のペースでいいんだ。これがこの子なんだ」と、少しずつ受け入れていくことができました。
 子どもにはたくさんの可能性があり、持っているものは違います。足の速い子もいれば、給食を残さず食べられる子、歌を上手に歌う子、絵を描くのが好きな子、物を作るのが好きな子、人の前で意見が言える子、気は弱くても友達に優しくできる子、それはその子の持っている特徴であり個性です。
 子どもは物ではなく一人の人間。「自分は大切な人間なんだ」「必要な人間だ」と思えるような人に育ってほしいと、親は誰も思っています。子どもの人間性まで否定するような条例はいりません。

「君が代」条例強行採決
維新・自・公が賛成

 橋下市長が市議会に提案していた、市立学校行事で教職員に「君が代」起立斉唱を義務付ける条例案は、2月28日夜の本会議に維新、自民、公明の3党が、修正案を提出し強行採決されました。日本共産党、民主系会派は反対しました。修正案は、昨年6月に出された「君が代」強制条例案と同様の内容。(2012年3月4日付け「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2012年03月02日

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