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原発ゼロへ手をつなごう 共産党大阪府委・高槻革新懇 原発反対のたたかいに感動― 福井県・若狭原発へ 調査・運動交流ツアー

2011年07月01日

 「福井県の原発反対のたたかいの歴史、今日の取り組みに感動を覚えた」「初めて間近で見る原発の巨大さに驚いた。関西全体に原発ゼロの運動を広げたい」――原子力発電所が集中立地する福井県嶺南地域を巡る「若狭原発調査・原発反対住民運動交流ツアー」が6月26日取り組まれました。日本共産党大阪府委員会と高槻革新懇の主催。約100人が参加しました。
 「原発立地でたたかってきた方々の話に胸を打たれました。ずっと原発で何かあったら怖いなと感じていたけれど、自分自身の問題なんだと初めて気づかされました。日本のどこにも原発があってはいけないんだと確信を持って語り広げていきたい」。八尾市から参加した間野窪民子さんは、ツアーの感想をそう話し、大阪市から参加した竹本めぐみさんは、「原発で被ばくした労働者が40万人を超えるという話に驚きました。無関心が一番悪いことだと思う。署名運動や学習会に取り組んでいきたい」と言います。

共産党と市民が運動 稼働基止めた経験も

 この日、参加者は2台のバスで福井県入り。日本原電1・2号機や停止中の高速増殖炉「もんじゅ」などがある敦賀市から美浜町へ。同党の佐藤正雄福井県議の案内で、関西電力・美浜原子力発電所関連施設を調査しました。

 同原発PR館では展示物などを見学。担当者は、「5重の壁で放射性物質を閉じこめている」と“安全神話”に基づく説明を繰り返しました。  佐藤県議は現在3期目。広範な住民運動と連携し、「原発利益共同体」が支える県知事やオール与党議会の中で、原発の危険に反対する議会論戦を重ねてきました。その活動は、県民の生命と暮らしを守ることと合わせ、電力供給を受ける関西住民の生活と健康を守る上でも重要な意味を持つものです。

原発の危険性指摘し続けて

 11人が死傷した2004年の美浜3号機の2次冷却系配管破断事故では、事故翌日の県議会全員協議会で、ただ1人「県内全原発を停止し総点検を」と主張。経済損失を理由に消極的だった関電側も、その後「稼働中原発8基を停止する」と表明。行政によって原発稼動が止まった県政史上初の出来事として、メディアも大きく取り上げました。
 05年3月の県議会では、地震時の津波発生に伴う原発冷却機能喪失の危険性を指摘。「県の原子力防災プランに津波対策が確立されていない」と厳しく追及しました。
 佐藤県議は1960年代以降の原発立地反対運動や、90年代の敦賀原発増設をめぐる直接請求運動、高浜町のプルサーマル住民投票運動、福島原発事故を受けて県内の原発の安全を求めてきた活動などを紹介。「福井の原発に対する監視や撤退要請を強めるとともに、原発に依存しない地域でのエネルギー自給の実現など、関西地域との“連帯”した取り組みを広げ原子力政策転換を実現しましょう」と呼び掛けました。

党派を超えて手をつなごう

 一行は小浜市にある古刹・明通寺を訪ね、長く原発反対運動に取り組む同寺住職・中嶌哲演さんと懇談。中嶌さんは、放射能汚染の深刻さや原発によって地域経済がゆがめられている課題などを指摘。原発事故による最大の被害者は子どもたちと述べ、「美しい自然と生命を犠牲にする原発をなくしたい、それが私たちの願い。党派を超えて原発をなくすために手をつなぎ頑張りましょう」と訴えました。

原発日本一 事故も多発
【福井県内の原発】
 福井県には全国一多い15基の原子力発電所が活断層の集中地帯に立地。運転開始からすでに8基が30年を超え、そのうち2基が40年を経過しました。プルトニウムを燃料とする危険な高速増殖炉「もんじゅ」や美浜原発(関西電力)、敦賀原発(日本原電)など重大事故も繰り返し起きています。(2011年7月3日付け「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2011年07月01日

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