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救援・復興選挙に 戦後最大の国難打開し新しい社会をつくろう 日本共産党 市田書記局長が堺で訴え 府議選・堺市議選勝利目指し

2011年03月26日

 4月1日告示・10日投票の府議選、堺市議選の勝利へ、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた演説会が3月24日夜、堺市堺区の堺市民会館大ホールで開かれ、1050人が詰め掛けました。

国民の力集め復興やり抜く

 「文字通り国難というべき、戦後最大の大災害となった」と切り出した市田氏は、震災で亡くなった人々に哀悼と被災者へのお見舞いを述べるとともに、災害の最前線の困難な条件の下、不眠不休で震災の救援と原発危機の対応に当たっている行政関係者はじめ、すべての人々に敬意を表しました。

 市田氏は、日本共産党がただちに対策本部を設置して活動していることや、救援と復興に全力を挙げるべきとしていっせい地方選の全国的延期を政府と各党に提起したが、合意が得られなかった経過を報告。「国民的エネルギーを発揮して被災地の救援・復興をやりぬき、戦後最大の困難を打開し、それを通じて新しい社会をつくる契機にしていく姿勢で、選挙に取り組む」と表明しました。  その上で市田氏は、「住民の安全と福祉を守る一番確かな道はここにあるという日本共産党の政策と取り組みを、正々堂々と訴えていきたい」と強調。@被災地の救援・復興A救援・復興のための財源B原発事故対策と原子力行政・エネルギー政策の抜本的転換について、日本共産党の政策を詳しく訴え、支援を呼び掛けました。

命と暮らしを守る防波堤に

 地方政治をめぐる問題について市田氏は、「あらためて地方自治体の役割が問われている」と述べ、住民の命と暮らしを守り、住民福祉の増進を図るのが自治体本来の役割・仕事だと指摘しました。
 市田氏は、「この自治体の原点と、災害から命を守る責務とは一体のもの」と強調。災害から住民を守るためには、学校や公共施設、住宅などの耐震化、堤防の強化などハード面も重要だが、日常普段から医療や介護、子育て支援などのネットワークがあってこそ、「いざというときにも大きな力になる。そのことは今回の大震災の被災地での救援・復興の取り組みを見ても明らかだ」と語りました。 
 市田氏は、「構造改革」や「地域主権」の名で公立病院の閉鎖による地域医療崩壊の危機、保健所の半減、介護や保育分野の民間委託、消防力の「広域化」や職員削減が進められたが、「これで災害から住民の命が守れるのか」と告発。「自治体が本来の役割を発揮して住民を守る防波堤となる、『福祉の心』を持ってこそ、災害時にも住民の命を守れる」と力説しました。
 演説会では府議選(堺区、定数2)で再選を目指すせりう幸一議員、堺市議選堺区(定数9)で必勝を期す田中ひろみ、石谷やす子両市議が決意表明しました。


「大阪都は防災拠点」(橋下知事)と言うが
自分の命は自分で守れ
自己責任論で防災計画
市田氏「住民守る役割放棄を宣言」

 橋下知事は、維新の会の街頭演説などで、「政府に代わって陣頭指揮を執る、西日本の防災拠点をつくるのが大阪都構想」と繰り返し説明しています。しかし知事は、府の地震対策にどう取り組もうとしているでしょうか。その考え方がはっきり分かるのが、市田氏が堺市内での演説会で紹介した「大阪府地震防災アクションプラン」です。
 同プランは、橋下知事の「将来ビジョン・大阪」の柱の一つとして09年1月に策定され、08年度から10年間で、上町断層帯地震や東南海・南海地震の被害を半減する計画を進めるというものです。
 副題は「震災に負けない大阪を目指して」。ところがその「理念」として掲げられているのは、「府民・地域・企業の自主的な取組」で、それが「被害を抑える最も大きな力」。一番最初に強調しているのは「自らの命は自ら守る」で、「被災時にまず頼りになるのは地域防災」「府民協働で被災者を支援」などがその柱。具体的な取り組みでも、「自主防災組織を充実」「防災ボランティアと連携」を前面に押し出しています。
 「都市基盤の耐震性強化」「府の防災体制の整備・強化」も挙げているものの、府内の小・中・高校の耐震化率は67・0%(全国平均73・3%)にとどまっています。
 河川・海岸の地震・対策予算は、橋下知事就任前の07年度272億円から、11年度予算では164億円へ6割に減っています。
 市田氏は、「東京の石原慎太郎都知事も同じようなことを言っています。自己責任論です。府民の命を守る自治体の役割と責任は二の次、三の次。自治体の責任を放棄する宣言が、アクションプランの本質」と厳しく指摘しました。
 市田氏は、日本共産党府議団が2月府議会で住宅の耐震改修予算の20倍化、老朽護岸の改修費の大幅増額、府民の福祉・教育を守るための予算組み替えを提案し、その財源として財政調整基金の活用や不要不急の開発の中止・見直しを打ち出していることを紹介。「大企業・大型開発優先から、府民の暮らし優先に切り替えればお金は出てくる」と述べ、府議選と堺市議選での日本共産党の勝利で、安心で住みよい大阪と堺を目指そうと訴えました。

投稿者 jcposaka : 2011年03月26日

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