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心結ぶポスト復活 住民の相談受け共に運動 大阪市都島区 共産党・上野市議が尽力 交渉難航も「何があっても」と

2010年10月09日

 みんなに愛され利用された郵便ポストが復活―郵便事業会社旭支店は9月28日、数年前に撤去した大阪市都島区本通り3丁目の郵便ポストを復活工事を完了させました。「郵便ポストは地域の触れ合いの場」「心と心を結ぶ郵便ポストをもう一度」。そんな住民の願いを受け、行政への橋渡し役を務めたのが日本共産党の上野とき子大阪市議です。郵便局や警察、大阪市当局との交渉を粘り強く重ね、実現にこぎつけました。

 「うれしい知らせも悲しい便りも、みんなこのポストが運んでくれました。思い出が詰まった大事な場所なんです」。近くで暮らす女性はそう語り、別の女性も「何十年と親しんできたポストが復活して良かった」と顔をほころばせます。  新しい郵便ポストは、地下鉄都島駅から徒歩数分の場所に設置されました。大きさは縦80a、横80a、奥行き60a。工事が完了した28日午後5時から集荷を始めました。  郵便ポストの設置は、周辺の人口や利用状況、既存ポストとの距離などを考慮して決められています。毎日配達員が巡回して郵便物を回収する必要があるなど、運営の負担は大きく新規設置は難しい状況で、07年10月の郵政民営化後は、地方を中心に全国で集配回数が減らされたり、郵便ポストそのものが廃止される地域も出ています。  この場所で50年以上、たばこ店を営む増成忍さん(72)は、旧郵政公社の時代から切手販売所を設置し、郵便事業に協力してきました。  「郵便ポストが廃止された日は本当にショックでした。切手を買ってくれたお客さんが、ポストがないと困った顔を見せるのがつらくてね」  増成さんの相談を受けて上野議員は、ただちに郵便事業会社と交渉。集配担当者を呼んで、地元町会役員や商店街関係者、コープ都島クリニックなど、多くの住民と一緒に要望もしました。  しかし、いったん廃止した郵便ポストを再び設置するのは、容易なことではありません。地元警察署の道路許可や、市建設局との交渉も難航。追い討ちを掛けたのが郵便担当者の転勤で、進行中の設置協議が暗礁に乗り上げてしまいました。  「便利で多くの人が利用しているポストを突然廃止するなんて、道理のないことは許せません。どんなことがあっても復活させたいと頑張ってきました」。こう振り返る上野議員。「住民同士の心のつながりと安心・安全のまちづくりへの熱意が、ポスト復活の大きな力になったと思います。住民を切り捨てることなく、郵便局にしかできない温もりのサービスを今後も大切にしてほしいですね」

投稿者 jcposaka : 2010年10月09日

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