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児相職員 大幅増を 衆院青少年問題特別委 宮本議員が質問・要求 厚労省「4倍の職員が必要。努力する」

2010年09月02日

 衆院青少年問題特別委員会が18日開かれ、日本共産党の宮本たけし議員が児童虐待問題について質問しました。大阪市西区の幼児虐待事件を受け、事件現場を弔問・調査するなどした宮本議員が閉会中審査を行うよう提案し、この日の委員会開会が決まったもの。国側が虐待事件の状況などを報告し、宮本氏をはじめ民主、自民、公明、社民各党が質疑しました。
 宮本議員は質問の冒頭、事件が起きたマンションを訪れて献花し、大阪市議会文教経済委員会協議会を傍聴したこと、さらに児童福祉司ら関係者から現状を聞くなどして調査を行ったことを紹介。同様の事件が2度と起きてはならないとし、荒井聡内閣特命担当相に、虐待の根絶に全力を挙げるよう求めました。
 その上で宮本議員は大阪市西区の事件について、安全確認のための措置の不十分さを指摘する識者の発言を紹介し、「通告を受けてすぐに立ち入り調査がなされていれば子どもたちの命は守られていたのではないか」と主張。児童相談所の職員不足の問題を指摘し、児童福祉司の抜本的増員を求めました。
 答弁で厚労省の山井和則政務官は、東京・足立区の児童相談所の児童福祉司が1人で100件を担当している現状に触れ、「担当件数の理想は20〜30件と言われている。実現のためには4倍の職員が必要だ。厚労省として努力していく」と述べました。
 宮本氏は、地域における虐待防止ネットワークの設置状況や改善の取り組みなどについて質問、縦割り行政を廃し、全省庁挙げた虐待防止の取り組みが重要だと強調しました。
 最後に宮本議員は、大阪市西区の虐待事件について、大阪市における検証や議論を踏まえ、衆院青少年問題特別委員会として現地調査や継続した議論を行うべきだと質問。池坊保子委員長は、「私も現場視察を望んでいます。委員の方々の協力もいただいて、行いたいと思います」と述べました。

投稿者 jcposaka : 2010年09月02日

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