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高すぎる国保料.悪政の大本に迫る 政治動かす新しい力 参院大阪選挙区候補 清水ただし物語 

2010年02月19日

3.高すぎる国保料.悪政の大本に迫る

 清水ただし議員が初当選した07年4月の大阪市会議員選挙(定数89)では、日本共産党は13議席から16議席に躍進。清水議員は「新人ですが決して臆することなく、謙虚な姿勢を忘れず、ベテラン議員の方々と力を合わせ、大阪市政をよくするために奮闘します」と、当時の本紙(07年5月13日号)で抱負を語っていました。

 初年度は文教経済委員会に所属。07年5月24日の初質問でも取り上げた、中学校給食の全校実施を繰り返し要求したのをはじめ、支援学校の教育環境整備、学童保育の充実、地元・福島区にある中央卸売市場の活性化などで論戦。08年度の民生保健委員会では、生活保護の改善や高すぎる国保料の引き下げを強く求めてきました。

滞納者への制裁が急増

 大阪市で国民健康保険に加入しているのは09年3月末現在49万6279世帯で、総世帯数の37・0%を占めています。国保料は、09年度は据え置きとなりましたが、07年度に4・5%、08年度に1・2%引き上げられました。
 加入世帯のうち、所得が200万円以下の世帯が81・8%と低所得者層が圧倒的。保険料の滞納世帯は16万4337で、加入世帯の33・1%と、3分の1に上ります。
 滞納を理由に保険証を取り上げられ、窓口で医療費全額負担となる資格証明書の発行件数は07年9135、08年1万725、09年1万1547と増加(いずれも3月末)。有効期間が短い「短期証」も07年3万7750、08年3万8226、09年3万9855と増えています。
 09年2月23日の民生保健委員会で、国保料・介護保険料の引き下げなどを求める請願書の採択を求めて質問した清水議員は、「保険料を払いたくても払えない市民に対し、保険証の取り上げや財産の差し押さえはすべきでない」と強調。「滞納者にペナルティをかけても十分な効果は期待できない。払える保険料にすれば早期発見、早期治療につながり、国の医療費も安くなる」と述べました。

紙芝居使い負担を告発

 「市民、国民の立場で政治を分かりやすく語る」がモットーの清水議員。09年3月13日の質問では、自作の紙芝居「国保残酷物語」で、国保料負担の実態を告発しました。地元福島区での実例を基にしたものです。
――「国保」の「国」と書いて「大阪国夫」君は30歳、フリーター。年間の所得は150万円で、国保料は19万4千円。所得の1割を超える。
――「国夫」君は、国保の「保」と書いて「保子」さんと結婚。所得は200万円になったが、子どもが2人生まれ、国保料は32万4千円に。
――年月が経過して「国夫」君38歳、「保子」さん36歳。子どもが4人増えて8人家族に。所得234万円で、国保料は3割減免でも38万7千円で、収入の1割。
――別に、国民年金保険料が年間34万5千円。40歳になれば、かかる介護保険料は夫婦2人で年間44万3千円。もうとても払えない。
 「国保証は“命のパスポート”」と力説した清水議員は、機械的な資格証明書の発行はやめるよう求めました。

国の悪政を切り替える

 同年5月28日の本会議で清水議員は、日本共産党を代表して、09年度国保事業会計補正予算案に対する修正動議を提案しました。
 清水議員は、「自公政権の下で長引く不況と公的給付の切り下げによる減収、非正規雇用の増大、中小企業の倒産など、市民生活の窮状は限界を超える事態。国の悪政の防波堤となって市民生活を守るために、国保料の引き下げは待ったなしの課題」と力説。
 国保会計を悪化させた最大の原因は、国が国庫支出金を45%から38・5%に大幅削減(84年)したことにあると強調。保険料収納率の低下や独自施策を理由にした普通調整交付金の減額ペナルティー(08年度29億円)など、国の不当なやり方を厳しく批判しました。
 「大阪市の国保を良くする実行委員会」の森野一志代表は、「資格証明書は医療を受ける権利を侵害するもの。市民の運動で、窓口で医療費を払えない人には発行しないことや、ことしから高校生まで短期証を発行させることができた。市議会で国保問題を取り上げてきた清水候補には、国の負担を元に戻し、保険証は無条件交付されるよう、国会でさらに頑張ってほしい」と語ります。

投稿者 jcposaka : 2010年02月19日

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