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議会の窓 河南町

2009年10月24日

 河南町は金剛・葛城山系の麓、 奈良県の御所市・葛城市と県境を接する人口約1万7千人の町です。 9月初旬は八朔、 10月の第3土・日は秋祭りで町内17台のだんじりが威勢のいい掛け声とともに繰り出すなど伝統行事が残っています。

 04年開設の 「道の駅かなん」 は年々利用が増え、08年は約33万人、 約3億4千万円を売り上げています。 浪速の伝統野菜 (毛馬胡瓜、 金時人参・天王寺蕪など) の普及とともに食の安心・安全を求める消費者の評価を得ているものと思います。  本町の汚点として04年に公共工事をめぐって汚職事件が発覚し議長 (当時)、 助役、 部長といった幹部が次々に逮捕され有罪判決が下りました。  議会・行政は入札・契約・倫理の見直しを行い再発防止に努めて、 その途上です。 町議会は昨年6月に政治倫理条例を制定しましたが、 昨年9月に選挙で当選した議員の1人が、 条例違反を疑われるような公共事業の契約をしていたことが発覚、 9月議会で条例をより厳しい内容に改正しました。

 9月議会では、 知事が提案している府庁のWTC移転計画を後押しする決議が保守系会派から提出されましたが、 記名表決の結果、 反対6、 賛成5で否決されました。 共産党は耐震性、 財政面などの問題を指摘しました。

 本町の行政課題の1番は、 5つの小学校を将来的に2つに統廃合する計画です。 強引な統合ありきの方針に住民・保護者の反発、 不信が広がっており、 共産党は▽議論が不十分▽教育環境整備が不透明―など問題点を指摘し、 白紙に戻すべきだと主張しています。 中学校給食の実施、 保育所待機児の解消、 町内交通体系の整備など山積する住民要求の実現へ今後も奮闘する決意です。 (りきたけ・きよし)

 河南町議会の定数12、 党議員は1人。

投稿者 jcposaka : 2009年10月24日

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