>>>ひとつ前のページへトップページへ

憲法改悪反対署名 有権者の過半数に 大阪市西淀川区共同センター軸に組織 改憲NO 3万9千超

2009年05月07日

 憲法記念日を前にした4月29日、 憲法改悪に反対する署名が大阪市西淀川区内の有権者過半数を突破しました。 憲法改悪阻止西淀川共同センターが、 2006年から全戸を訪問しながら集めてきたもの。 3万8589人の目標を超え、 2日現在で3万9356人分の署名が集まっています。 自衛隊のソマリア派兵など改憲に向けての策動が強まる中、 改憲反対の声が確実に広がっています。

 共同センターは06年4月17日に結成されました。 西淀川労連や淀川勤労者厚生協会、 医療労組、 新日本婦人の会、 借地借家人組合、 生活と健康を守る会、 日本共産党などで構成。 事務局長の嵯峨操さん(68) は、 「区内を一巡し、 さまざまな立場の人や自民党支持者とも、 9条について対話できた意義は大きい。 来年の国民投票法施行を前に、 憲法調査会の始動や自衛隊の海外派兵などが狙われているが、 これに区民が反対の意思を示したものだ」 と話しています。

地道に宣伝訪問

 センターは毎月駅頭宣伝し、 全戸訪問活動を52回続け、 区内を一巡。 各構成団体の活動を伝えるニュースの発行は85回に上ります。
 区内の宗教施設にも協力を呼び掛けました。 真宗大谷派の寺は 「現憲法の下での平和が何よりもいい」、 神社では 「お参りに来た人にしてもらう」 と応じ、 署名用紙を複数枚、 預かりました。
 訪問の中で、 多くの高齢者が戦争体験を話しました。 90代の男性は、 フィリピンでレイテ作戦に参加。 「日本兵には15発しか弾がもらえなかった。 七十数人のうち、 3人しか生き残らなかった」 と話し、 「2度と戦争しては駄目。 頑張ってほしい」 と激励しました。
 西淀川労連の呼び掛けに応じ、 労連に加盟していない3つの労働組合も運動に参加しました。

職場ぐるみで

 西淀病院の労働組合員と管理部で作る社保平和委員会は、 161人の 「9条署名チャレンジャー」 を組織しました。 「チャレンジャー」 の内、 78人が10人分を目標とし、 100人分を目標とした職員も18人いました。
 同会は、 08年5月に大阪市此花区の舞州アリーナで開かれた 「9条世界会議」 に、 職場から100人規模で参加。 そこへ参加した新入職員3人も 「署名チャレンジャー」 となり、 1人は署名目標員数を達成しました。 毎月第4木曜には、 病院近くのスーパーの駐輪場で署名集め。 店側の協力も得て、 敷地内に 「9条守れ」 の旗を立て、 ハンドマイクで区民に呼び掛けました。
 4月30日の宣伝で、 買い物袋を下げた30代の男性が署名し、 「テレビを見てると、 (改憲は) 仕方がないと思えてくる。 でも自衛隊員も人間。 人が人の命を奪うのは、 やっぱり間違っている」 と話していました。

投稿者 jcposaka : 2009年05月07日

トップページへ ひとつ前のページへ ページ最上部へ
ご意見・ご要望はこちらから