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日本共産党新入党物語 E 支持者から党員へ 残りの人生、党へ

2009年04月10日

 長年、 日本共産党を支持してきた人たちが、 入党しています (最終回)。
 八尾市でスナックを経営する冨森久子さん (61)は、長い間、日本共産党の支持者でした。

月光仮面みたい

 八尾市で生まれ育ち、 中学卒業後に就職した工場で、 労働組合に加入。 そこで共産党員と出会いました。 労働者のためにたたかう姿に共感した冨森さんは、 民主青年同盟に加盟します。
 22歳で結婚し、 埼玉県へ引っ越しましたが、 離婚して大阪へ。 働きながら2人の子どもを育てました。 学費の減免や児童扶養手当など、 何も知らなかった冨森さんに、 制度を教えたのも共産党の活動家。 「困ってる人のために一生懸命になって、 『月光仮面』 みたいな人たちね」
 2008年末、 友人から生活のことで相談を受け、 共産党の意見を聞こうと杉本春夫八尾市議の事務所を訪れた時、 ふと思い立ち、 「どうしたら党に入れるの?」 と尋ねました。 入党申し込み書を渡され、 翌年1月に入党しました。
  「15歳のころからずっと応援してたけど、 何か形のあるものが欲しかったの。 党員の資格は私にとって、 お守りとか宝物みたいなものよ」

僕が手伝うよ

 大阪市城東区の吉塚淳一さん (83) は、 足の不自由な妻の千代子さん (80) のために、 2008年9月、 自動車を購入しました。
 千代子さんは日本共産党員。 同じ支部の党員が転居し、 地域のビラまきができなくなることを淳一さんに相談すると、 「じゃあ、 僕が手伝うよ」。 淳一さんも党へ入る決意をしました。
 新聞やテレビが報道する、 「派遣切り」 に遭った若者たちに、 2人は自分たちの息子2人の姿を重ねます。 「ひどい話ばかり。 でも党の支部会議では、 企業とたたかう青年の話が聞けるから元気が出る」 と千代子さんは話します。 淳一さんも、 「いまの政治家は時代劇の悪代官と一緒や。 僕らが言いたい事を、 国会で言ってくれるのは共産党だけ」 と話します。
 支部には高齢者が多く、 遠くの集会に参加する時には淳一さんの運転する自動車が活躍します。
  「車は自分が乗りたくて買ったんだ」 と言い張る淳一さんの隣で、 千代子さんは 「夫が妻を助けるのは当然よね」 と笑います。

 このシリーズは長田淳之介記者が担当しました。

投稿者 jcposaka : 2009年04月10日

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