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千早赤阪村議選26日投票 自立する村へ 合併が最大の焦点に 共産党3候補が全力

2009年04月16日

 河内長野市との合併協議が進められている千早赤阪村。 26日投開票で行われる村会議員選挙では、 日本共産党現職の関口ほづみ (60)、 野上信次 (62) と、 前職の徳丸幸夫 (61) の3候補が、 村として自立の道を訴える唯一の陣営となっています。
 大阪府南東部の千早赤阪村は人口6456人 (09年2月現在) の、 府に残る唯一の村です。 標高1125メートルの金剛山と、 楠木正成生誕地であることでも知られ、 棚田は日本棚田百選にも選ばれています。
 07年4月、 松本昌親村長が河内長野市との合併を突然表明。 理由は財政難としました。

公共施設廃止も

 村には住民らの暮らしを支える公共施設がありますが、 合併となれば、 それらの多くは廃止、 用途変更、 民営化される見込みです。
 学校給食センターもその一つ。 長年の住民の願いが実現し、 93年から小学校給食が始まりました。 出されるハンバーグなどは手作り。 子どもたちのアレルギーにも対応しています。 この給食センターも、 合併となれば廃止される見込みです。
 民営化が検討されている幼稚園や村立診療所は、 10年まで指定管理されますが、 その後のめどは立っていません。

財政難を理由に

 河内長野市との合併を目指している松本村長は、 合併しない場合に、 「赤字再建団体になる」 と言い、 その時期について、 当初07年度としていたのを12年度以降へと訂正しています。
 村の一般会計は、 08年度に国からの臨時交付金5800万円が追加され、 09年度は地方交付税の増額などで、 3億5千万円の増額となっています。
 これに対して、 合併すれば新たに都市計画税4千万円を負担することになり、 課税されることになる世帯は、 平均約2万円の負担になります。
 合併協議会では河内長野市の協議会委員 (市議会議長) が村を指して 「限界集落」 と発言し、 これに反論しない松本村長が住民らの批判を浴びました。

住民は合併ノー

 村議選は定数10に対し11人が立候補する見込みです。
 松本村長は 「7人の保守議員と共に合併を進める」 と発言。 これに対して、 ことし1月に日本共産党が行ったアンケートでは、 回答した住民の7割が、 合併に反対の声を上げています。
 日本共産党の3候補は、 強引な合併ストップ、 自立の村づくりへ全力を挙げること、 村独自のサービスや公共施設を守ること、 子どもの医療費助成拡充や公共交通網の整備などを訴え、 全員当選目指したたかっています。
 1973年、 村に初の日本共産党議員が誕生し、 それまで、 「湯のみにはお酒が入っている」 といった村議会の様子が一変しました。

村議会を変えた

 共産党議員初参加の村議会で、 徳丸議員 (当時25歳) が12項目の一般質問を事前通告をすると、 助役に驚かれたといいます。
 当時の村議会には、 議会事務局もなく、 議事録さえもありませんでした。 ましてや議員が質問するなど、 村議会始まって以来の出来事でした。
 住民の声を取り上げ、 議会で質問し、 結果をまた住民に報告する。 徳丸議員の活動は他党議員の手本ともなり、 当選から2年が過ぎると、 次第に他党議員も質問に立つようになりました。

共産党が伸びて

 81年には、 三井信託銀行を退職して立候補した関口議員が当選。 88年の補欠選挙で野上議員が当選し、 3人の議員団になりました。 これまで、 診療所の誘致や郵便局の誘致や農産物直売所の設置など、 住みやすい村へと尽力してきました。
 村には、 棚田百選内の休耕地であった棚田がありました。 共産党が呼び掛け、 住民らと協力して棚田を復活させ、 すでに4回の収穫を迎えています。

投稿者 jcposaka : 2009年04月16日

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