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雇用・生活守れ 政治変えよう 大阪労連「大量解雇やめよ」ダイハツ本社に申し入れ 内部留保取り崩せ

2009年01月09日

 ダイハツ工業株式会社 (本社大阪府池田市・箕浦輝幸社長) が約500人の派遣・期間従業員の人員削減計画を発表した問題で、 全大阪労働組合総連合は6日、 同社を訪れ、 「大量解雇の中止・撤回をもとめる要望書」 を手渡しました。
 同社は先月22日、 3月までに契約期間が満了となる非正規労働者の人員削減計画を発表。 同社広報担当者によると、 大阪、 京都、 滋賀の3工場に勤務する派遣・期間社員は約3千人 (08年12月現在) で、 2月末までに契約期間が満了する約1千人のうち、 500〜600人について契約を更新せず雇い止めにします。
 労働契約法17条は有期雇用の途中解雇について、 企業が倒産の危機にあるなど 「やむを得ない事由」 を除いて禁止していますが、 同社は 「契約途中での解雇ではなく違法性はない」 と説明。
 しかし先月に雇い止めされた同社期間社員の中には、 10年近く契約更新を繰り返した人も含まれており、 「雇用契約が繰り返し行われている場合の雇い止めは違法」 だとした厚生労働省の通達に反するとの指摘も出ています。
 大阪労連の要望書は、 「生産計画の変更をもって、 人間である労働者をモノのように使い捨てていいのか」 とし、 今回の人員削減計画は大量解雇が避けられないほどの合理的理由がないと指摘。 非正規労働者の大量解雇の中止を求めています。
 同社を訪れた大阪労連の服部信一郎副議長らは、 同社内で担当者に要望書を提出。 申し入れ後、 服部氏は 「ダイハツの内部留保は約2580億円あり、 その0・7%で600人の1年間雇用延長が実現できる。 雇用継続の体力は十分あり、 大企業としての社会的責任を果たし、 大量解雇は中止すべきだ」 と語りました。

共産党府議団
緊急雇用対策実施申し入れ

 日本共産党大阪府議会議員団は5日、 緊急雇用対策の実施を求める申し入れを橋下徹大阪府知事に行いました。
 大企業による非正規労働者の大量解雇、 雇い止めが広がる中、 知事を先頭に、 府内の大企業、 経済団体に対し、 社会的責任を果たすよう要請し、 府としても雇用対策を充実するよう求めたもの。 府からは木村愼作副知事らが対応しました。
 宮原たけし団長は 「日本共産党の志位委員長はトヨタなどに直接交渉した。 知事もダイハツなど個別の企業に対し、 直接要請してほしい」 と訴え、 木村副知事は 「承りました」 と答えました。
 申し入れでは▽内定取り消しの中止を求め、 学卒就職予定者の就労への積極的協力を企業に求めること、 また府立学校の教務事務補助員などの雇い止めを撤回すること▽大阪労働局やハローワークなど関係機関の相談体制の拡充と広報を強化すること▽解雇などで住居を失った労働者に対して、 住居確保対策を拡充すること▽府として緊急に臨時雇用を実施し、 市町村への補助金なども支出すること▽計画的な新規採用計画を立てること▽中小企業向けのセーフティーネット制度融資の保証料率を引き下げ、 償還期間を10年に延長することなどを求めています。
 議員団は11、 12月にも経済・中小企業対策、 雇用問題で府に対し申し入れてきました。 今回の申し入れは、 各地で緊急の雇用対策の動きがある一方、 府の対策は不十分なことに対し、 雇用問題に限って行ったもの。

大阪労連・春闘共闘委
貧困一掃訴え宣伝

 全大阪労働組合総連合 (大阪労連) と大阪春闘共闘委員会は7日、 2009年の春闘に向け、 宣伝行動を大阪市中央区の淀屋橋駅前で行い、 約50人が参加しました。
 大企業に身勝手な派遣切りやリストラをやめさせ、 もうけを労働者に還元するよう求めたビラを配りながらマイクで出勤途中の人々に訴えかけました。
 全日本金属機器労働組合 (JMIU) の久松博行書記長は、 いすゞ自動車の期間工解雇の方針を撤回させた運動を紹介。 労働者が立ち上がっていることを示し 「ことしの春闘は非正規と正規労働者が力を合わせていまの政治を変える大きなきっかけにしたい」 と決意を語りました。
 大阪労連の川辺和宏議長は 「労働者の置かれている窮状を、 解決できない政治はいますぐ変えないといけない」 と指摘。 労働者の人権がいまほど踏みにじられているときはないとし、 「雇用確保、 貧困をどう一掃するか、 これまで経験したことのないたたかいになる」 と述べ、 「労働者は団結してこそ、 力を発揮できる。 労働者の尊厳を懸けた春闘にしていきましょう」 と訴えました。

100人が通常国会開会日昼休みデモ
 国会史上異例の新年早々の第171回通常国会開会日となった5日、 安保破棄大阪実行委員会と大阪労連は、 大阪市北区内で 「雇用と暮らし守れ、 後期高齢者医療制度を廃止せよ、 海外派兵するな!」 をスローガンに掲げた昼休みデモを実施。 100人が 「労働者の解雇をやめよ」 「国民いじめの政治をやめよ」 「自衛隊の海外派兵反対」 などと唱和しながら、 中之島公園から米総領事館を経て大阪駅前第2ビル前まで、 意気高く行進しました。

投稿者 jcposaka : 2009年01月09日

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