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平和いつまでも 大阪革新懇「夕べ」に400人

2008年12月11日

大阪革新懇の夕べ 太平洋戦争開戦67周年の8日夜、 大阪革新懇 (進歩と革新をめざす大阪の会) が、 大阪市中央区のエルおおさかで 「平和いつまでも  講演と音楽の夕べ」 を開き、 400人以上が参加しました。

 大阪革新懇代表世話人で元大阪城天守閣館長の渡辺武さんの開会あいさつに続いて、 日本共産党の宮本たけし府副委員長 (衆院比例近畿ブロック候補) が情勢報告を兼ねてあいさつ。 宮本氏は、 麻生内閣の支持率がマスコミ調査で2割台に急落し、 「危険水域」 とされていることを示し、 「麻生首相の政治家としての資質が問われていると同時に、 古い政治の枠組みがもはや行き詰まり、 自公政治は何らまともな対策が示せないでいる」 と強調しました。   「麻生内閣は平和と憲法の問題でも行き詰まっている」 とした宮本氏。 侵略戦争を美化する論文を書いて更迭された田母神敏雄前空幕長の事件の背景に、 憲法9条を改悪し、 日本を再び戦争にする国にしよういう一貫した流れがあるとし、 「自公政治は未来への展望もビジョンもない」 と批判しました。  宮本氏は、 自民・民主両党が臨時国会で新テロ特措法延長案と新金融機能強化法案を採決する方針を確認したことを報告。 「自民か民主」 かの二者択一を超える新しい政治が求められている中、 「まさに革新懇の出番。 3つの共同目標 (注) を掲げ、 現状打開と進歩的未来を開く対話と共同を広げましょう。 日本共産党も全力を尽くします」 と語りました。  つどいでは大阪革新懇代表世話人で大阪原水協理事長の篠浦一朗さんが閉会あいさつし、 革新懇への入会を呼び掛けました。

(注) 革新懇運動の三つの共同目標
 @日本の経済を国民本位に転換し、 暮らしが豊かになる日本を目指すA日本国憲法を生かし、 自由と人権、 民主主義が発展する日本を目指すB日米安保条約をなくし、 非核・非同盟・中立の平和な日本を目指す。

戦争描いた本探せる唯一の施設
なぜ児童文学館潰すのか
鳥越信さん講演

 大阪シンフォニカー交響楽団有志の木管五重奏で、 クリスマスソングなどをメドレーで演奏。 その後、 児童文学研究者の鳥越信さんが 「絵本に見る戦争と平和」 と題して講演しました。
 1929年生まれの鳥越氏は、 「子どもの本を仕事にしたのは、 子ども時代の戦争体験があるから」 と語りました。 戦時中、 学徒動員で石炭採掘にも駆り出されました。
15歳で終戦。 「天空にそびえる楼閣が崩れ落ちるイメージだった。 天皇は神で、 戦争は負けないという軍国主義教育が、 一夜明けるとうそだとわかった。 その経験から、 子どもに向かって絶対にうそをつかない大人になろう」 と決意し、 児童文学の道を選んだと鳥越氏は振り返りました。
 鳥越氏は、 1945年に日本が敗戦するまでの時代は、 戦争を題材にした絵本のほぼすべてが軍国主義を肯定し、 子どもたちを戦争に駆り立てるものだったと指摘しました。 戦後、 反戦・平和を目指す児童文学作品が数多く生み出されたとして、 『トビウオのぼうやはびょうきです』 (作・いぬいとみこ 絵・津田櫓冬)、 『ちいちゃんのかげおくり』 (作・あまんきみこ 絵・上野紀子) はじめ今も読み継がれている作品を紹介。 「子どもたちから楽しいことを一つ一つ取り上げていく。 それが戦争だった」 と語りました。
 鳥越氏は、 蔵書12万冊を寄贈した府立国際児童文学館の問題に触れ、 「戦争を描いた本を探すのは、 児童文学館でしかできない。 なぜつぶすのか理解できない」 と強調。 同館の隠し撮りが発覚した時、 橋下徹知事が 「あれだけ議論したのに職員の働きぶりが変わっていない」 と発言したことについて、 「知事は児童文学館について、 館長と20分程度1回話しただけ。 いったい誰と議論したのか。 廃止し、 本を府立図書館に移す以外に選択肢はないのか。 もっと十分話し合うべき」 と訴えました。

投稿者 jcposaka : 2008年12月11日

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