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汚染米問題府内給食にも使用 根本に自民党農政

2008年09月27日

 汚染米を原料に 「島田化学工業」 (新潟県長岡市) が製造した 「米でんぷん」 を使った卵焼きなど50万食が、 府内10市8町の小中学校給食に提供されていたことが22日、 大阪府教委の調査で明らかになりました。
 府教委によると汚染米給食が出たのは、 03年10月からことし7月にかけて豊中、 四條畷、 八尾、 柏原、 松原、 富田林、 羽曳野、 藤井寺、 泉大津、 阪南の10市と、 太子、 河南の2町の167小学校と、 松原、 四條畷両市の4中学校。
 いずれも 「島田化学工業」 から仕入れていた 「すぐる食品」 (東京都) の 「関西風手作り厚焼玉子」 「五目厚焼玉子」 「プレーン半月オムレツ」 など6種類。 府教委は、 健康被害は報告されていないとしています。
 日本共産党は、 汚染米問題の根本に自民党農政の二つの責任を指摘。 問題の解決のためには、 外国産米の 「義務」 的輸入を中止すること、 米の流通管理責任を国が果たすことが必要だと主張しています。

緊急対策を知事に要望
共産党府議団

 残留農薬や毒性カビに汚染された輸入 「事故米」 が酒や菓子、 給食などに使われていた問題で、 太田誠一農水相が辞任を表明するなど、 自民党農政の重大な責任が問われている中、 日本共産党大阪府議会議員団 (宮原威団長) は22日、 橋下徹知事に事件の全容解明と安全確保、 再発防止を緊急に申し入れました。
 これには宮原団長ほか議員団10人全員が出席。 橋下知事に対して、 「府民の安全と健康に責任を持つ府として、 緊急に対策が求められる」 として@国に全容解明を求めるとともに、 府として非食用として出荷された 「事故米」 の府内での流通経路と安全確保に努め、 府民に情報を開示するA府内の給食や福祉施設、 病院などへの提供の有無について府として直ちに調査するB府として相談窓口を設置する  など7項目を要望しました。
 その中で、 再発防止のために、 ミニマム・アクセス米の 「事故米」 は輸出国に返し、 市場への流通を禁止することや、 輸入小麦の安全も研究するよう国に求めることを要求。 さらに政府に対し、 ミニマム・アクセス米の義務的輸入を中止し、 主食である米流通の管理責任を果たし、 食料自給率の抜本的引き上げを求めるよう、 強く求めました。
 応対した府の笹井康典・健康福祉部長は 「(食品をめぐる) 事件が相次いでいる。 やれることをしっかりやりたい」 と答えました。

投稿者 jcposaka : 2008年09月27日

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