>>>ひとつ前のページへトップページへ

現代版うば捨て山 後期高齢者医療 制度廃止へ各地で運動 「こんなひどい制度はない」 高槻市の三原さん

2008年07月25日

 現代版うば捨て山と廃止を求める声が強まる後期高齢者医療制度。 7月に入って各自治体は、 正式に決定した保険料納付書を被保険者あてに発送しています。 参議院で廃止法案が可決されるなど 「歴史的局面」 と言われる情勢の下、 「やめてんか!後期高齢者医療 おおさか総行動実行委員会」 は17日、 秋の臨時国会に向けた大運動のスタート集会を開きました。

  「75歳で線引きして今までの国民健康保険から追い出して保険料を天引きにする。 こんなひどい制度はない」。 穏やかな口調に怒りを込めるのは高槻市に住む三原功さん (78)。 4月以降、 功さんは後期高齢者医療に移行し保険料は年金天引きに、 妻の初代さん (72) は国保のままです。 保険料は2人合わせると30万円を超え、 さらに計13万円の介護保険料が暮らしに重くのしかかります。
 福岡県出身の功さん。 10代から三池炭坑で働き、 27歳の時に初代さんと結婚。 多数の労働者が犠牲になったガス爆発事故を機に大阪へ移り、 夫婦で力を合わせて働き続けてきました。
  「戦中から戦後ずっと苦労の連続でした」 と振り返る功さん。 「安心して暮らせる社会。 それだけが願いです」 と初代さんは話します。
 高槻市では、 後期高齢者医療の保険料決定通知に続いて、 7月中には国保や介護の保険料決定通知も、 被保険者に届けられます。
 高槻市の老後保障を進める会は17日、 JR高槻駅頭で街頭宣伝。 1時間で50人が制度廃止を求める署名に協力しました。 同会では 「制度の問題点を知らせ、 廃止の世論を広げたい」 と不服審査請求にも大いに取り組む計画です。

署名・不服審査請求を
実行委員会つくり大運動

  「やめてんか!後期高齢者医療 おおさか総行動実行委員会」 は大阪労連、 年金者組合、 新婦人府本部、 大生連、 大阪民医連、 大阪社保協などで構成。 17日、 大阪市内で開かれた大運動スタート集会には府内各地から約50人が参加し、 制度廃止への歴史的局面。 怒りの声を総結集しようと新署名と7月中に届く保険料通知 (本算定) に対する不服審査請求の取り組みを呼び掛けました。
 後期高齢者医療制度は参院で廃止法案を可決、 衆院で継続審議となっており、 秋の臨時国会での取り扱いが焦点。 年金者組合府本部の松井幹治委員長は、 「制度廃止の鍵を握るのは国民の世論と運動。 怒りを結集しよう」 と呼び掛けました。
 介護保険料に怒る一揆の会の日下部雅喜事務局長が、 08年度保険料決定通知に対する不服審査請求運動について報告。 与党の 「見直し」 はごまかしに過ぎないとし、 請求手続きについて解説。 「国保や介護保険料への怒りと結合し地域で運動を大きく広げよう」 と訴えました。
 不服審査請求は、 行政処分に対し、 処分を知った日から60日以内に不服を申し立てることができます。 総行動実行委員会では8月21日を不服審査請求の一斉提出日とし、 大阪府後期高齢者医療審査会 (大阪市中央区) に書類を提出します。
 問い合わせなどは大阪社会保障推進協議会06・6354・8662

投稿者 jcposaka : 2008年07月25日

トップページへ ひとつ前のページへ ページ最上部へ
ご意見・ご要望はこちらから