>>>ひとつ前のページへトップページへ

弥生文化博物館守れ PT試案「乱暴で非文化的」 和泉で文化財と博物館考える集い

2008年05月23日

 大阪府が発表した 「財政再建プログラム試案」 (PT試案) で、 府立弥生文化博物館 (和泉市) を廃止・移転させようとしている問題で、 「大阪の文化財と博物館を考える集い」 (同実行委員会主催) が18日、 和泉市立人権文化センターで開かれ、 100人以上の市民が参加。 参加者は同館廃止反対などを訴えました。

 集いでは、 大阪城天守閣元館長の渡辺武さんが基調講演。 PT試案について、 「みんなばっさり削られる、 びっくりするような内容。 生涯学習は国民の権利であり、 行政は責任もって応えるべきで、 その際に大きな役割を果たすのは博物館や図書館。 これを削る、 廃止するというのは、 極めて乱暴で非文化的。 公的責任の放棄そのもの」 と厳しく批判しました。  同時に渡辺さんは、 背景にあるのは構造改革路線で、 関西財界が 「改革」 を後押ししてきたことにも触れ、 根が深い問題だと指摘しました。  しかしPT試案発表後、 さまざまな分野で運動が広がっていることを紹介。 あたゆる働き掛けで世論を大きくし、 文化切り捨てを阻止しようと訴えました。  府職労文化財保護分会の小林義孝さんや、 文化財保全全国協議会常任委員の久世仁士さんがそれぞれ報告し、 池上曽根遺跡保存運動と同館設立の経緯・役割などを述べ、 同館の廃止は文化財保護行政の瓦解につながると強調しました。  参加者は集会に先立ち、 同館や池上曽根史跡公園を見学しました。

投稿者 jcposaka : 2008年05月23日

トップページへ ひとつ前のページへ ページ最上部へ
ご意見・ご要望はこちらから