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大阪変われば日本が変わる 日本共産党 志位委員長が梅田さん応援

2008年01月24日

  「明るい民主大阪府政をつくる会」 が19日午後、 大阪市北区・梅田の阪神百貨店前で行った大街頭演説には2万人が参加しました。 梅田章二知事候補の訴えに続いて、 日本共産党の志位和夫委員長が演説。 「880万府民の暮らしがかかった大事な選挙」 と切り出した志位氏は、 庶民派弁護士25年の梅田候補の人柄や、 国の政治の変化、 知事選の争点を詳しく語り、 「大阪の草の根の力は、 全国一の底力を持っている。 この底力を出し切り、 『大阪が変われば日本が変わる』、 黒田革新府政を誕生させたスローガンを、 再び大阪から発信しよう」 と訴えました。 志位委員長の演説のポイントを紹介します。

国の政治の2つの特徴  主権者が政治動かす時代・ 「二大政党」 の正体見えた

 昨年7月の参院選で、 国民が 「自公政治ノー」 の審判を下してから半年。 志位氏は 「今、 日本の政治には2つの特徴が出てきている」 と指摘。
 第1の特徴は、 国民の声が政治を動かし始めたということ。 被災者支援法の改正や、 薬害肝炎訴訟で被害者全員救済の法案をつくりだした原告の命懸けの闘いを紹介した志位氏は、 「大阪の方々が頑張り、 全国の方々が力を合わせ、 私ども一緒になって頑張り、 政治を動かしている。 主権者である国民が、 いよいよ主権を発動して、 政治を動かす時代がやってきた」 と強調しました。

自民と民主の危険な接点 

 第2の特徴は、 「自民か民主か」 という 「二大政党」 の正体がはっきり見えてきたことです。 自民党の福田首相と、 民主党の小沢代表による密室 「大連立」 が問題になったのは昨年11月。 志位氏は、「私は、 自民と民主の 『対決』 には中身がない、 同質・同類の党だと言ってきたが、 その通りになってきている」 と述べ、 国政で自民党と民主党との間に、 2つの危険な接点が見えてきたと指摘しました。
 一つは自衛隊の海外派兵の問題。 政府与党は、 インド洋上での給油活動に再び海上自衛隊を派兵する法案を、 衆院の3分の2の 「数の暴力」 で通しました。 福田首相は通常国会が開会した15日の所信表明で自衛隊派兵の恒久立法に言及。 ところがこの恒久立法を最初に言い出したのは、 民主党で、 自民と民主は、 まさに 「意気投合」 です。
 もう一つの接点は消費税増税。 自民党も民主党も、 昨年12月の税制改革大綱で、 09年度をめどに、 消費税率を引き上げると掲げています。
 志位氏は、 「一つの党では手が出せないけれど、 一緒にやれば怖くないとばかり、 合作でやろうとしている」 と批判しました。

国民に軸足を置いた政治へ

 さらに志位氏は、 「よく 『ねじれ国会』 と言われますが、 『ねじれ』 ているのは、 自民・民主の 『二大政党』 と国民との利益」 とずばり指摘。 「平和でも暮らしでも、 国民の願いをかなえようとすれば、 アメリカと財界に軸足を置いた今の政治から、 国民に軸足を置いた政治への転換が求められている」 とし、 この声を大阪から、 知事選での梅田勝利で上げていこうと語りました。

選挙の対決構図は鮮明  府民と共産党との共同分裂 「オール与党」 陣営

 国政が激動する中で行われている、 知事選の対決構図はどうなっているでしょうか。

自・民「融合」が府政の特徴

 志位氏は、 「府政刷新を願う府民の皆さんと日本共産党が共同で推薦している梅田さんと、 2つに割れた 『オール与党』 陣営の正面対決」 と、 明快に語りました。
 国政では、 「同質・同類」 になってしまっている自民党と民主党。 大阪府政では、 「同質・同類」 どころか、「融合」 し、 身も心も一体の 「オール与党」 になってきました。
 国政では野党の民主党も、 府政では知事が提案する予算案や議案に何でも賛成する、 正真正銘の与党。 日本共産党以外は 「オール与党」 というのが、 府政の特徴です。

新しい政治を起こす力なし

 その 「オール与党」 が今回の知事選で、 自民・公明と民主とに分裂しましたが、 「もともと同じですから、 2つに割れたといっても、 両者の政治の中身に違いがあるわけではありません」 (志位氏)。
 2期8年続いた 「オール与党」 の太田府政への両陣営の評価はどうでしょうか。
 自民党府連推薦、 公明党府本部支持のタレント弁護士・橋下候補は、 「政策的には満点に近く、 問題ない」 ( 「読売」 12月30日付) と発言。
 民主党が推す熊谷候補は 「行財政改革の方向性は間違っていない」 (同12月28日付) とのべています。
 志位氏は、 「要するに、 どっちが勝っても、 『オール与党』 政治に代わる新しい政治を起こす力はない。 このことを自分で言っているに等しい」 と痛烈に批判しました。

府民に顔向けできない悪政

 では今回、 「オール与党」 が分裂したのはなぜでしょうか。 志位氏は、 「 『オール与党』 政治が、 府民の皆さんに顔向けできないほど、 行き詰まっていることの証明」 と強調しました。
 政治とカネの問題、 暮らしと福祉の破壊、 途方もない借金財政……志位氏は、 「どっちに向いても、 府民に顔向けできない。 2つに分かれて、 何か目先を変えようとしている」 ときっぱり指摘しました。
 志位氏は、 「行き詰まったのなら、 『オール与党』 政治からの転換を図るのが、 筋というもの。 梅田さんの勝利で、『府民が主人公』 の府政に大転換ししようではありませんか」と呼び掛けました。

府政をどう変えるか・第1の転換  大企業応援する府政から・暮らしと営業応援の府政

 府政をどう変えるのか。 第1は、 大企業応援の府政から、 府民の暮らしや福祉、 中小企業を応援する府政への転換です。 そもそも地方自治体は 「住民福祉の機関」。 その本業をそっちのけにして、 大企業の応援に熱中してきたのが、「オール与党」にほかなりません。

全国一の補助税金ばらまき

 例えば、 大企業誘致の補助金制度。 制度が始まった03年当時、 1社当たりの補助金限度額は10億円でしたが、 現在は全国一の150億円に拡大。 堺市に進出するシャープに150億円、 関連企業を合わせると計330億円。 府民1人当たり3750円、 4人家族で1万5千円です。
  「雇用を増やす」 というこの補助金。 適用第1号の三洋電機 (貝塚市) は、 10億円の補助金で増えた正社員はわずか11人。 志位氏は、 「1人正社員を増やすのに9千万円。 そんなお金があるなら、 府の職員として学校の先生やヘルパーさんを雇ったらいい。 大企業への何十億円というばらまき、 補助金はやめさせようではありませんか」 と力を込めました。

府民の施策は全国最低水準

 その一方で福祉や暮らしは、 全国最低水準。 子どもの医療費助成制度は、 東京は中学校までですが、 大阪府は2歳まで。 府立高校授業料は国基準を3万円上回る14万4千円で、 エアコン代 (5400円) まで徴収。 黒田革新府政がつくった老人医療費助成制度を廃止し、 障害者・ひとり親・子どもの医療費助成制度に自己負担を導入しました。
 生活保護世帯への夏季・歳末一時金の廃止について、 志位氏は、 生活保護家庭の生の声を紹介しました。
  「子どもの成長が早く、 服が買えない。 これまで一時金で補っていたのに、 打ち切りは本当につらい」   志位氏は、 「わが子の成長を喜べない状況を、 少しでも改善しようと出していた一時金まで削るような政治は、 続けさせてはならない」 と強く訴えました。
 中小企業施策も遅れています。 府が発注する官公需のうち、 中小企業の受注割合は62・7%。 全国平均は77・1%で、 大阪府は46位です。 これを全国平均並にすれば、 中小企業向けに329億円の仕事ができます。

緊急プランはみんなの願い

 大企業応援から府民を応援する政治へ  この転換が 「オール与党」 陣営の2候補にできるのか。
 自公の橋下氏はマニフェストで、 「大企業のご要望をじっくり聞くための場づくりを行います」 と明記。 民主党の熊谷氏は、 後援会に関西財界の有力者が並び、 関西財界丸抱えの候補者です。
 志位氏は、 関西経済連合が 「意見書」 で 「大企業の地方税をただに」 「社会保険料の企業負担をなくせ」 「残業代をゼロにしろ」 などと要求していることを紹介。 「こんなときに、 財界の御用聞き候補や、 財界丸抱え候補では、 府民の利益に立った政治はできない」 と批判。
 志位氏は、 梅田候補が掲げる 「7つの緊急・200億円プラン」 はどれも、 一党一派のものではなく、 府民みんなの願いだと強調。 「梅田さんを知事に押し上げて、 この実現をやってもらおう」 と語りました。

府政をどう変えるか・第2の転換  5兆円にのぼる借金財政・無駄と不正をゼロにする

 第2の転換は、 5兆円にのぼる借金財政をどうするかという問題。 テレビ討論で、 自公の橋下氏はフリップに 「家計と同じ」、 民主党の熊谷氏は 「府政太閤検地をやる」 とアピールしますが、 どうやって借金財政を立て直すのか、 具体策は見えません。
 これに対し梅田候補はずばり、「ムダ・不正 ゼロ」。 志位氏は、 「この問題でも、 一番責任ある立場を打ち出しているのが梅田さん」 と語りました。

無駄な開発がまだまだ続く

  「ムダゼロ」 の問題で志位氏は、「借金の最大の原因は、 見通しのない巨大事業にお金を注ぎ込んできたことにある」 と強調。 総事業費6900億円のうち、 3千億円が回収できないりんくうタウン。 箕面の自然を壊し、 造成した宅地を完売しても750億円が赤字になる 「水と緑の健康都市」 …。 今後も安威川ダム建設など3年間1100億円もの開発事業の無駄遣いが計画されています。
 志位氏は、 関西経済同友会が開いた、 知事候補の政策討論会の内容を紹介。 「産経新聞」 (1月9日付) は、 こう書いています。
  「梅田氏が、 熊谷氏と橋下氏に詰め寄ったのが、 巨額の費用が必要なダム開発などの大型事業。 否定する立場の梅田氏は、 『疑問を呈さざるをえない大型事業をどう思うのか』 と言うと、 橋下氏と熊谷氏は珍しく口をそろえて 『必要なものであれば推進する』 と応戦した」
 志位氏は、 「対比がくっきり浮かび上がってきたことが、 この報道でも出ていました。 『ムダゼロ』 の府政への転換は、 梅田さんでしかせきまん」 と力説しました。

最大の不正は乱脈同和行政

  「不正ゼロ」 について志位氏は、 「最大の不正は、 同和行政」 と指摘。 02年3月末で同和対策特別法が失効し、 国の同和事業は終結したにもかかわらず、 大阪府は 「部落解放同盟(解同)」 言いなりに 「人権」 に名前を変えて、 100項目以上の事業に年間50億円もの税金を注ぎ込んでいます。
 民主党の熊谷候補は、 「解同」の推薦を公然と受ける、「解同」丸抱え候補。 自公の橋下候補のマニフェストにも、 同和行政の不正と無駄に対する方針は一言もありません。
 志位氏は、 「 『解同タブー』 に両方から縛り付けられてしまっているのは、 相手2人の候補。 大阪でも全国どこでも、 『解同』 の利権あさり、 不公正な同和行政に対して、 暴力・横暴・無法に屈せず正面から立ち向かってきたのは革新民主勢力であり、 政党では日本共産党だけ。 『不正ゼロ』 の府政に転換できるのも、 梅田さんをおいて他にありません」 と訴えました。

庶民派弁護士25年  情も理もある最高の候補者

 庶民派弁護士25年の梅田候補。 弁護士になって初めて取り組んだ西淀川公害訴訟では、 原告の公害患者の自宅に泊まりこみ、 夜中に起こるぜんそく発作に苦しむ姿をビデオカメラで撮影して法廷で訴えたこともあります。 志位氏は、 「その話を聞いて胸が熱くなりました。 弱い人の立場に寄り添い、 助けたい。 これが梅田さんの信条だと聞きました」。
 また憲法9条の値打ちを、 世界各国で訴えてきた梅田候補は、 「アジアへの交流開く 『平和都市おおさか』 へ」 と提案しています。
 志位氏は、 「情もあれば理もある。 府政に求められる最高の候補者である梅田さんを、 どうか知事に押し上げてください」 と訴えました。

投稿者 jcposaka : 2008年01月24日

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