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「オール与党」 府政の継承か転換か 府民が主役≠フ政治実現 「緊急プラン」 の梅田さんで

2008年01月17日

 10日告示された大阪府知事選は、 日本共産党も参加する 「明るい民主大阪府政をつくる会」 の梅田章二候補 (57) と、 自民党府連推薦・公明党府本部支持の橋下徹候補 (38)、 民主党などが推薦する熊谷貞俊候補 (62) の、 事実上の3氏の争いになっています。 選挙戦の中で、 どの候補も 「大阪を元気に」 と訴えていますが、 府民の暮らしや営業を本当に元気にできるのは、 どの候補・どの勢力か  対決点は鮮明です (関連記事2、 3、 6、 8面)。

 大阪府政は79年以来29年間、 自民・民主・公明などの 「オール与党」 勢力が、 関空2期事業や 「水と緑の健康都市」 など無駄な大型開発や、 1社当たり最高150億円もの巨額補助金を出す大企業誘致、 同和行政に府民の税金を注ぎ込んできました。  一方で、 「財政危機」 を理由に府民福祉の切り捨てや、 全国一高い府立高校授業料などの負担増を推進。 裏金や談合疑惑、 太田知事の不出馬の引き金になった 「政治とカネ」 をめぐる問題なども相次いでいます。

府政の行き詰り大本から転換へ

 関西財界・大企業や 「部落解放同盟(解同)」 言いなりの 「オール与党」 府政を根本から転換し、 「不正と利権・無駄遣いの府政を、 清潔度日本一・疑惑ゼロの府政へ」   こう力強く訴えているのが、 梅田候補です。
 梅田候補はマニフェストで、 府民の暮らしと営業を応援する 「7つの緊急・200億円プラン」を公約。削られた府民サービスを計画的に再建するなど 「元気な大阪」 をつくる5つの改革の方向をはっきり掲げています。

暮らし切り捨て悪政に反省なし

 今回の知事選で 「オール与党」 の枠組みが崩れました。 自民などが推す橋下候補は 「今の大阪は元気がない」 (第一声) と語り、 民主が推す熊谷候補は、 「大阪をほっとかれん」 (同) と叫んでいます。
 しかし、 そんな大阪にしてしまったのは誰か。 橋下候補の出陣式には自民党府議などが姿を見せたものの、 前面には立たず。 熊谷陣営では、 「なんとしても府政の立て直しの先頭に」 (菅直人・民主党代表代行)、 「庶民の暮らしはいっこうによくならない」 (尾立源幸参院議員) などと、 府政を 「オール与党」 で担ってきたことに、 まるで無反省です。 橋下候補は、 NHKの政見放送で公約を一切語らず、 「議会の多数の同意を得なければ言ったことは実現できない」 と、 自公の支持をアピールしています。

財界の要望をマニフェストに 

 熊谷候補は、 「 (梅田北ヤード開発に) 合わせて、 新幹線の大阪乗り入れ」 (マニフェスト) など開発推進や道州制実現を掲げ、 関経連の下妻博会長は 「熊谷さんの (マニフェスト) が一番しっかりしている」 と歓迎。 橋下候補も、 関西経済同友会に 「財界が必要とする社会的資本や制度などを丹念に情報収集し、 そこに集中投資する」 と回答するなど、 どちらも財界派。 これでは府民主役の府政はつくれません。

投稿者 jcposaka : 2008年01月17日

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