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「政治とカネ」疑惑次々太田知事に「資質なし」の声

2007年11月25日

 太田房江知事をめぐる「政治とカネ」問題が噴出しています。府の受注企業などでつくる「関西企業経営懇談会」の飲食会出席と多額の講師謝礼、私学助成補助金不正受給の学校法人・大阪初芝学園からの献金…三選出馬をめざす太田知事は釈明に必死ですが、政治資金規正法違反の疑いも指摘され、府民から「知事の資質はない」という声があがっています。  「ほかに取引はない」。太田知事は二十日の記者会見でこう断言しました。

  飲食伴う会合に5年で11回出席

関西企業経営懇談会は中小企業人など約三十社でつくる団体で、知事は飲食を伴う同会の会合に二〇〇三年からの五年間で十一回出席し、講師謝礼として一回五十万円から百万円、のべ八百八十万円を受け取っていました。同日の会見で知事は、会員企業の十社が約十八億円の府の事業を受注していたこと、会員企業四社が太田知事の政治団体に寄付し、そのうち一社は受注企業であることを明らかにしました。
 退会企業もあわせると受注企業は十三社で総額三十二億円にのぼりました。そのうえ、会見翌日の二十一日から二十二日、新たに七社がこの四年間で約千六百万円を受注、そのうち一社が太田知事の政治団体に寄付していたことも判明しました。

初芝学園から選挙母体に献金

 さらに、裏金問題や税逃れなどの不祥事も続発している「大阪初芝学園」の理事長や専務理事から、太田知事の選挙母体「二十一世紀大阪がんばろう会」に政治献金されていたことも発覚。今年七月に知事が副知事に任命した(日本共産党のみ任命に反対)山登敏男副知事は、昨年、府から補助金を受けている別の私学から接待を受けていたとして処分されていましたが、初芝学園からも接待を受けていたことが判明し、知事の任命責任が問われます。
 太田知事の「政治とカネ」をめぐる問題はこれだけではありません。
 府立高校へのエアコン導入では、関西電力や大阪ガス、松下電器、サンヨー電機、ダイキン工業など知事の有力な後援企業が独占的に事業を受注しています。これらの企業は「がんばろう会」のトップを務めるなどしており、同団体は太田知事の個人後援会にこの間、約三千十万円を寄付。ダイキン工業は〇一年から〇六年で太田知事のパーティ券を四百万円購入しています。府はまた、シャープなどの立地には三百三十億円(十年間)を投入します。

福祉を切り捨て大企業を優遇

 府民の医療、福祉、教育は財政難を理由に容赦なく切り捨て、格差と貧困をますます深刻にするなかで、自らは多額のカネを受け取り、二期八年の実績を「関西空港二期事業とシャープの誘致」と言い放つ太田知事。大企業・財界と二人三脚でこそあれ、府民の目線はありません。
 「明るい民主大阪府政をつくる会」の梅田章二知事候補はきっぱりといいます。「『政治とカネ』の問題は政治不信の元凶です。いかなる名目であれ、団体・企業からの知事、もしくは知事支援団体への寄付を禁止する、大阪府知事政治資金規正条例を制定します」

投稿者 jcposaka : 2007年11月25日

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