>>>ひとつ前のページへトップページへ

校庭前にラブホテル 大阪市議会 住民の陳情採択

2007年11月22日

 大阪市西区の小学校の周辺にラブホテルが相次いで建てられようとしていることに対し、 「周辺環境を守って」 と地元住民が立ち上がり、 大阪市議会文教経済委員会に陳情署名を提出。 このほど全会一致で採択されました。

 同区川口1丁目にある本田小学校 (在籍児童約500人)。 周辺は大正時代まで行政の中心地で、 外国人の居留地としても栄え、 すぐ近くには今も古い教会が残っているなど文化的地域とされています。
 同校校庭から、 わずか6bの道路を挟んで建つ派手な外装のホテル。 ビジネスホテルとして建設されたものが、 建設後に飾りの煙突が付けられ、 外装もピンク色にするなど改装され、 ラブホテルとして営業するようになったものです。 そして隣接するホテル駐車場跡地に、 新たに9階建てのホテルが建設されようとしています。
 建築中のホテルはビジネスホテルとして大阪市の建設許可を得ていますが、 同名のホテルが、 大阪市北区ではラブホテルとして営業。 それも、 隣接するラブホテルの姉妹店としてです。
 建設計画では20室すべてがツインルーム。 シングルルームは1室もありません。 また立体駐車場は部屋数を上回るスペースをとっており、 近隣の住民は、 「隣接するラブホテルの利用客のために準備しているのでは」 と不信感を募らせ、 別の住民も、 「ラブホテルになることは確実。 校庭の向かいに2つもラブホテルが並び、 少し歩くともう1軒。 異常な環境で、 子どもたちがかわいそう」 と話します。
 ホテル建設が進む中、 「本田小学校周辺の教育環境を守る会」 や 「西区まちづくりを考える会」 などが、 偽装ラブホテル計画反対の陳情署名を約4千人から集め、 大阪市議会文教経済委員会に提出しました。
 10月19日の文教経済委員会で、 日本共産党の清水ただし議員の質問に対し健康福祉局は、 「旅館業法に基づく設計基準に照らせば許可をしないわけにはいかない」 「許可条件を付けて、 違反があれば厳正に対処したい」 と述べるにとどまりました。
 清水市議は、 隣接するホテルが当初ビジネスホテルとして建築申請されながら、 現在はラブホテルになったことに対し、 大阪市が何ら有効な手だてを取れなかったと指摘。 東大阪市や豊中市では、 独自の条例でラブホテルの建設地域を厳しく制限していることを紹介しました。
 関市長は 「子どもたちの健全育成のために大阪市として努力しなくてはならない」 と答弁し、 陳情は全会一致で採択され関係部局にまわされ善処される運びとなりましたされることになりました。
 旅館業法では、 学校の周囲約100メートルの区域に清純な教育環境を害する恐れがある場合は許可を与えないとされていますが、 「ラブホテルの定義」 を定める条例が大阪市にはないため、 関係法令に従ったとしても、 偽装ラブホテル計画を中止させることができませんでした。
 清水市議は、 「4千人から署名を集めた住民の力が、 全会一致での採択に結びつきました。 今回は建設を中止させることまではできませんでしたが、 今後は露骨にラブホテルとして経営していないか、 住民も行政も監視していかなければなりません。 そして大阪市独自の条例をつくり、 ラブホテルとして営業している場合は営業許可を取り消すなど、 強制力のある指導をすることが必要」 だと話しています。

投稿者 jcposaka : 2007年11月22日

トップページへ ひとつ前のページへ ページ最上部へ
ご意見・ご要望はこちらから