政策・提言・声明

2017年12月10日

関係解消は撤回し両市の友好発展を
日本共産党大阪市議団 山中幹事長が談話

日本共産党・山中幹事長(交通水道委員)

日本共産党・山中幹事長(交通水道委員)

一、吉村洋文大阪市長は、サンフランシスコ市が「従軍慰安婦像」を設置したことをもって、大阪市とサンフランシスコ市との信頼関係が損なわれたとして、1957年以来の姉妹都市提携を、この12月中にも解消する意向であることを表明した。

一、吉村市長は、「不確かな一方的な主張をあたかも歴史的な事実であるかのように碑文に刻むことは日本、大阪に対するバッシング」だとしているが、いわゆる「従軍慰安婦」の存在が歴史的な真実であることは、いまや疑いようのない事である。

 1993年の当時の河野内閣官房長官の談話でも、「今次調査の結果、長期にかつ広範な地域にわたって慰安所が設置され数多くの慰安婦が存在したことが認められた」とされているところであり、吉村市長の言い分には道理がない。

一、同時に、そもそも姉妹都市提携は、様々な考えの違いを越えて、親善交流を強める意志の下に成り立つものであり、今回のような「政治的な考え方」の違いを理由に解消するなどという事はおよそ考えられない。何より、60年にわたって営々と築いてきた両都市の文化交流や親善の「歴史」を一瞬にして無に帰すことにほかならない。

一、吉村市長は、自らの思い込みや独断によって、きわめて大きなマイナスの影響が発生することに鑑みて、姉妹都市解消を撤回し、今後とも両都市の友好・親善・交流の諸事業を発展させるべきである。

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