政策・提言・声明

2016年09月05日

談話
府立高校統廃合方針について

 

      2016年9月5日  日本共産党大阪府委員会文教委員会責任者 小林裕和

一、大阪府教育委員会は本日、府立大正高校と泉尾高校を統廃合する方針を決めました。来年度から募集停止される府立西淀川高校は北淀高校と統廃合するとしました。

 これは、地域住民と学校関係者の高校存続への切実な願いに背を向けた統廃合の押し付けです。憲法に保障された子どもの学習権を奪うものであり許されません。

 私たちは、府立高校統廃合方針を撤回することを強く求めます。同時に、府立高校・大阪市立高校7校廃校計画の撤回を重ねて求めます。

 

一、今回の方針は、“3年連続定員割れの高校は「再編整備」する”府立学校条例などに基づくものです。

 この4年間、公立・私立高校の募集人数は、子どもの高校進学を保障する観点から学校関係者の合意で、府内進学予定者数より3000人以上多く確保されてきました。

 そのため、入学定員に満たない高校が一定数生じることは当然です。これらの高校は、子どもの教育にとって重要な役割を果たしており、存続・発展が必要です。

 入学定員を満たしているかどうかを高校存廃の基準にせず、府立学校条例の「再編整備」条項は撤廃すべきです。

 

一、いま、府の教育行政に求められるのは、府民の切実な教育要求に応えて、公立高校受け入れ枠を増やすことや、35人学級を高校に拡大することなど、教育条件を良くすることです。

 日本共産党は、安倍政権の補完勢力である維新の政治による高校廃校計画に反対し、府民・学校関係者と力を合わせて、高校を守り発展させる運動を進める決意です。

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