おおさかナウ

2019年12月01日

山下よしきの徒然エッセイ
長ければいいものではない

山下よしき氏

山下よしき氏

 もみじの季節なのに永田町では桜が満開です。
 いまや〝桜の女王〟との異名をもつ田村智子さん(日本共産党副委員長・参院議員)の追及が発端となって、「桜を見る会」をめぐる安倍首相の数々の疑惑が注目されることとなりました。野党は追及チームを追及本部に〝格上げ〟し徹底究明にあたります。
 さて、その安倍政権が、歴代最長政権となりました。しかし、長ければいいというものではありません。8年近い安倍政治のもとで様々なものが壊されています。
 安保法制=戦争法の強行で憲法が壊されています。沖縄米軍新基地建設強行で民主主義と地方自治が壊されています。消費税増税と労働法制改悪で国民の暮らしと日本経済が壊されています。そして、森友・加計問題、桜を見る会問題で、この国のモラルが壊されています。
 もう終わりにしましょう。市民と野党の共闘で、安倍政治を終わらせて、立憲主義をとりもどし、格差をただし、個人の尊厳を尊重する、新しい政治をつくろうではありませんか。
 共闘には力があります。参議院選挙では、野党統一候補が各地で自民候補に勝利したことが改憲勢力3分の2割れの決定的要因となりました。大学入試の民間英語試験導入も、高校生たちが声を上げ野党が共闘体制を強める中で延期となりました。桜を見る会も、田村質問直後、鈍かったメディアの反応を変えたのは野党の結束でした。
 進化する共闘で新しい政権を。そのために党躍進を。がんばります。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)

(大阪民主新報、2019年12月1日号より)

月別アーカイブ