おおさかナウ

2019年06月30日

8時間労働で暮らせる社会・暮らし支える社会保障・お金の心配なく学び子育て
「3つの提案」で暮らしに希望
参院選 共産党、比例80万票・たつみ再選へ全力
「財界・大企業優先」「アメリカ言いなり」正す

 国民の暮らしと日本の進路がかかった参院選は、7月4日公示・21日投開票で行われます。日本共産党大阪府委員会は、大阪で比例代表80万票を勝ち取り、山下よしき副委員長・参院議員を含む全国7議席以上を獲得し、大阪選挙区でたつみコータロー参院議員の再選を必ず勝ち取ろうと全力を挙げています。

大阪二区地区委員会が参院選勝利に向けて開いた総決起集会で、参加者と共に決意を固め合う、山下よしき副委員長(舞台上左から2人目)、山本のりこ比例候補(同3人目)=6月19日、大阪市平野区内

大阪二区地区委員会が参院選勝利に向けて開いた総決起集会で、参加者と共に決意を固め合う、山下よしき副委員長(舞台上左から2人目)、山本のりこ比例候補(同3人目)=6月19日、大阪市平野区内

7月4日公示・21日投票

 日本共産党は、山下、たつみ両参院議員・候補を先頭に、7・5兆円の財源を示し、10月からの消費税10%を中止、①8時間働けば普通に暮らせる社会、②暮らしを支える社会保障、③お金の心配なく、学び、子育てができる社会をつくるための提案「くらしに希望を―三つの提案」を語り、党への期待と支持を広げています。

「減らない年金」で不安をなくす

各地で暮らしと平和を守る政治を実現しようと呼び掛け、大阪選挙区で必ず再選をと訴えるたつみ議員=20日、八尾市内

各地で暮らしと平和を守る政治を実現しようと呼び掛け、大阪選挙区で必ず再選をと訴えるたつみ議員=20日、八尾市内

 “公的年金だけでは老後に2千万円不足”との金融庁審議会報告書をめぐる安倍政権の対応に、国民の怒りが沸騰。参院選の大争点になっています。日本共産党は、安倍政権が進める、年金水準を自動削減する「マクロ経済スライド」を廃止し「減らない年金」、低年金を底上げする提案を示し、「政治に求められているのは、貧しい年金の現状を直視し、安心の年金に変えるための責任を果たすこと」と訴えています。

 「国民の懐を温め、将来不安をなくす政治が必要」とたつみ議員。「大阪選挙区(改選数4)を自民、公明、2人の維新で暮らしを破壊する4議席にするのか、平和と暮らしを守る議席を確保するのか。山下よしきさんをはじめ比例7議席以上を確保し、私、たつみコータローを再び国会で働かせてください」と訴えています。

 「6年前の参院選で日本共産党が躍進し、ブラック企業規制を進めることができました。ブラックな働き方は労働者だけではありません」。たつみ議員はこう語り、チェーン店乱立による売り上げ激減や、長時間労働でうつ病を発症したり、深刻な人手不足のために、がんに侵された妻が亡くなる1カ月半前まで店舗に立ち続けたコンビニオーナーの実態を紹介。大本にある不公正なフランチャイズ契約の法規制が必要だとし、「人間らしく働きたいと願うすべての人たちの尊厳を守るために、全力を上げる。8時間働けば普通に暮らせる社会の実現で、希望ある日本と大阪を」と訴えています。

「山を動かした」たつみ氏の質問

 たつみ議員は、自ら行った現場調査と、党のネットワークを生かした府内全域4千店舗へのアンケート調査を基に国会で質問。公正取引委員会に、赤字でも24時間営業を強制することは違法との答弁を引き出しました。コンビニ加盟店ユニオンの酒井孝典委員長は、「山が動いた」と指摘しました。質問をきっかけに、大手紙も相次いで特集記事を掲載し、研究者からは「フランチャイズ規正法の議論を」と、評価と期待の声が寄せられました。

二つ歪みただすと綱領で掲げる

 日本共産党がこの問題を真正面から取り上げられるのはなぜか。企業・団体献金を一切受け取らず、ゆがみの大本にある「財界・大企業優先」「アメリカ言いなり」政治を正すことを綱領で掲げている政党だからです。

 20日夜、東大阪市内で開かれた日本共産党演説会で、コンビニオーナーの松本実敏さんは、「一部大企業が大多数の庶民に理不尽を強いる世の中があっていいはずがない。真面目に働き生活している人が幸せになれるよう、私も一緒に頑張りたい」と語りました。

 コンビニオーナーの願いとも響き合う日本共産党の「3つの提案」。提案の中の「8時間働けば普通に暮らせる社会」の実現は、大阪の労働者だけでなく、中小経営者の利益を守るとともに、地域経済を潤し、真に大阪の経済の活性化につながる道です。

(大阪民主新報、2019年6月30日号より)

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