おおさかナウ

2019年06月08日

堺市長選9日投票
暮らし支える堺を前へ
野村ともあき候補が全力

 堺市長選が9日、投開票されます。選挙戦は、日本共産党も加わる「住みよい堺市をつくる会」が自主支援する元堺市議の野村ともあき候補(45)と、大阪維新の会公認の元府議、永藤英機候補(42)との事実上の一騎打ちに。論戦を通じて、対決構図・争点が鮮明になっています。

市民と握手する野村ともあき候補=1日、堺市堺区内

市民と握手する野村ともあき候補=1日、堺市堺区内

対決鮮明①
大阪都構想 市民にメリットはない

 最大の争点は、暮らしを支える堺市の積極的政策をさらに伸ばすのか、「都」構想でつぶすのか。堺市を廃止し、市税収入1300億円のうち、約1千億円を府に吸い上げる「都」構想。野村候補は「堺市民にとってメリットはなにもない」ときっぱり。政令市の権限・財源を生かし、「学校給食無償化」「政令市ナンバー1の教育予算」「お出かけ応援バスに加え、お出かけ応援タクシーの創設」など施策を訴えています。

 維新の永藤候補は「いま判断する話ではない」などと争点隠しに躍起。一方で「都」構想を進める「副首都推進本部」に「すぐに参加」すると表明。来年秋にも大阪市で住民投票が実施されると、その結果によって新市長の任期中にも堺も巻き込まれる可能性があります。

対決鮮明②
住民の自治 堺のことは堺で決める

 第2は「堺のことは堺で決める」市政を築くのか。一党一派の維新で府・大阪市言いなりの堺にするのか。

 政令市・堺市が進めてきた優れた施策に、市民の高い評価が寄せられています。「国保料値下げ・子ども医療費助成(高校卒業まで・所得制限なし)」72・6%、「小中学校にエアコン設置・トイレ様式化」72・1%、「幼児教育の負担軽減」67・7%が評価しています(住みよい堺市をつくる会の調査・ことし5月)。野村候補は「政令市の権限と財源を生かし、堺のさらなる成長を目指します」と訴えています。

 維新の永藤候補は「府・大阪市と一体で堺を成長させる」と言いますが、中身はカジノを核とした統合型リゾート(IR)と一体に堺の湾岸地域の開発。市民の反対で中止されたLRT(臨海部までの路面電車)や堺東駅前再開発と、巨額の税金が必要な巨大開発の復活・推進を打ち出しています。

対決鮮明③
政治とカネ 企業・団体献金を拒否

 第3に、「政治とカネ」の問題。野村候補は、政治資金問題での前市長の辞職は「当然」と指摘しています。「市民から信頼されるクリーンな政治を実現」と、第三者の専門家のチェックを設けるなど厳しい基準を課すとともに、企業・団体献金の受け取りを拒否。「実質的な企業団体献金」とされる政治資金パーティーも行わないと表明しています。

 維新・永藤陣営は、「政治とお金の問題に終止符」と言いながら、身内への甘さが際立っています。元維新の堺市議2人による約1300万円の政務活動費(税金)の不正で、辞職勧告決議が可決された時にも維新は反対。これへの反省はありません。

野村候補勝利へ最後まで
1000人委員会が集会

政令市こその財源・権限で

 「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会」が4日、堺区内で開いた集会「みんなでつくろうええまち堺」では、野村候補と共に5人の市民がアピール。野村候補勝利のために、最後まで全力を尽くす決意を固め合いました。

 政治学を専攻する男子大学生は、「政令市である堺市であるからこその財源と権限を生かし、堺市は誰一人取り残さない町になってほしい」と期待を述べ、2人の小学生を育てているフォトグラファーの芋縄なつきさんは、市独自の少人数学級、教科書採択、学力テスト問題などを挙げ、「政令指定都市だからこそ維新政治から守られ、せき止められてきたものがある」と指摘。小学生の2人の母親で家事代行サービスなどに取り組んでいる女性は、「堺市には子育てサポートをする取り組みがたくさんある。市が後押しをしてくれることで、私たちの経験と特技を生かしお役に立てる」と語りました。

先人が築いたものを後世に

 「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会」が開いた集会で、「都構想ノー」をアピールする参加者=4日、堺市堺区内


「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会」が開いた集会で、「都構想ノー」をアピールする参加者=4日、堺市堺区内

 長年、子ども会活動に尽力してきた男性は、「大阪市と大阪府では、改革と称して、先人が大事にしてきた歴史と文化がずたずたにされた。子どもたちに文化をつないでいくことを断ち切られるような手法は許せない。新しいものを取り入れながら先人たちが築いてきたものを後世に伝えていくことに力を注いでいくことが必要。野村候補に託すなら、堺市の子どもの未来は明るい」と語りました。

 堺市自治連合協議会元会長の静又三さんも、「野村候補を送っていただかなければ、公約は破棄になる。相手候補の背中が見えてきた。堺を守ろう」と訴えました。

 大きな拍手で迎えられた野村候補は、「『都』構想は堺市にとって、何のメリットもない制度」と述べ、政令市で教育費トップなど「政令都市の権限と財源を使って、さらに堺市を発展させ、5年後、10年後、子どもたちに素晴らしい街だと言ってもらえるような街づくりをしていきたい」と訴えました。

(大阪民主新報、2019年6月9日号より)

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