おおさかナウ

2019年06月02日

6月9日投票堺市長選
充実した施策 政令市でこそ
野村候補が全力 〝都構想から堺守る〟

 政治資金問題で前市長が辞職したことに伴う堺市長選が5月26日告示されました(6月9日投開票)。日本共産党も参加する「住みよい堺市をつくる会」が自主的支援する元市議(自民党を離党)の野村ともあき氏(45)と、大阪維新の会公認で元府議の永藤英機氏(42)、政治団体代表の立花孝志氏(51)が立候補。選挙戦は、最大争点の「大阪都」構想などをめぐり、野村候補と、永藤候補の一騎打ちとなっています。

訴える野村候補

訴える野村候補

歴史の礎を失うわけにいかない

 野村候補は5月26日、同市堺区内の事務所前で第一声。「この堺を、教育で日本一の街に、お年寄りが安心して楽しく暮らせる街に。女性がいきいきと輝くステージをつくり、誰一人取り残さない持続可能な社会を未来のために残したい。そのためにも堺市が政令指定都市であることが必要。多くの先人が汗を流し、コツコツと築き上げてきた歴史の礎を、われわれの世代で失うわけにはいかない。堺の街を守り抜き、子どもたちの未来のために、堺の明日をつくっていこう」と力強く訴えました。

市民にメリットがない「都」構想

 好きやねん堺代表の辰野邦次さんは、「堺は中世の時代より、自治都市として繁栄してきた。堺市と大阪府の二重行政は一切ない。堺市民は過去2回に渡り、『都』構想ノーと意思表明している。全国でも一番健全な政令都市堺市が、市民に何のメリットもない『都』構想に巻き込まれるのは、決してあってはならない」と述べ、「市民一人一人の意思で、堺を必ず守っていただき、野村候補を必ず市長に」と呼び掛けました。

政令市堺を守り抜くたたかいに

出発式で市民の前であいさつする野村ともあき候補=5月26日、堺市堺区内

出発式で市民の前であいさつする野村ともあき候補=5月26日、堺市堺区内

 柳本顕元大阪市議も駆け付け、友人を代表してあいさつ。「堺は政令市であればこそ、子どもの医療費助成のワンコイン制度が18歳まででき、がん検診の無償化も前進させることができている。さらなる住みよい街づくりへ、医療費拡充、教育の充実、防災士の増員などもすべて、政令市堺市だからこそ、野村ともあきだからこそできる。政令市を守り抜くたたかいだと位置付けて、野村候補を先頭にたたかい抜きたい」と述べました。

 訴えを聞いていた堺市北区在住の49歳男性は、「仕事の関係で全国を転々とし、堺に来て8年になるが、堺市は施策が充実し暮らしやすい。政令指定都市の財源が大きいと思う。『都』構想反対を言っている野村さんを支持する。竹山さんは残念だったが、だからこそ、こうやって立ち上がられたのだと思う。頑張ってほしい」と話していました。

維新候補
「都」構想にだんまり
〝カジノで成長〟叫ぶ

 永藤氏は南海堺東駅前などで、大阪維新の会の松井一郎代表(大阪市長)、吉村洋文政調会長(知事)らと街頭演説し、看板政策の「都」構想には触れず、巨費を投じる堺東駅周辺の再開発や東西交通整備の推進を表明しました。「府・大阪市と一体で堺を成長させる」とも述べましたが、中身は、カジノを核とする統合型リゾート(IR)と一体に堺のベイエリア(湾岸地域)開発を推し進めるというものです。

 告示前の5月23日に開かれた公開討論会(堺高石青年会議所主催)では「都」構想が一大争点となりました。野村候補は「『都』構想は、堺にとっても百害あって一利なし」ときっぱり。権限・財源を府に取り上げられ、「特別区」移行にコストもかかることなどを挙げ、「『都』構想の議論をしながらでは、行政が中長期的なビジョンを持てない」と、明快に述べています。

 2017年の市長選で敗れた永藤候補は、「スタンスを示したい」としながら、「いま判断する話ではない」と“都構想隠し”に終始。維新陣営は「堺市民の皆様の住民投票で決めていただきます」(マニフェスト)としていますが、野村候補は「堺にとって『百害あって一利なし』のことを住民投票にかけられない」と、住民投票の実施自体にも反対を表明しています。

相次ぐ暴言・不祥事 まるで「他人事」
維新の会

 維新の会は所属議員の暴言や不祥事が相次いでいます。日本維新の会の丸山穂高衆院議員は「(『北方領土』の返還は)戦争しないとどうしようもない」と、憲法違反の暴言を行って批判を浴び、同党から除名されましたが、議員に居座っています。

 5月26日、南海堺東駅で演説した東徹衆院議員は、丸山氏の暴言について「おわび」を述べて除名処分にしたと報告しましたが、丸山のような人物を公認した責任や、辞職させなかった責任には一切触れずじまい。東氏は、丸山氏を面接した一人が自分だとし、「人間、酒を飲んだらあんなに変わるとは、面接ではなかなか分からない」と述べるなど、まるで他人事です。

 また参院比例予定候補の長谷川豊氏(元フジテレビアナウンサー)は、2月の講演で部落問題に関して、「人間以下と設定された人たちも性欲などがある。当然、乱暴などもはたらく」などと差別発言を行っていたことが判明。維新は5月23日、当面の同氏の公認停止を決めました。

 4月の大阪市議選で車上運動員の手配を依頼し、報酬を払ったとして、大阪府警捜査第2課が、公職選挙法違反(買収)の疑いで、大阪市議(中央区選出)の不破忠幸容疑者を逮捕しました(不破氏は維新を離党)。

(大阪民主新報、2019年6月2日号より)

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