おおさかナウ

2019年03月03日

山下よしきの徒然エッセイ
土砂で民主主義は埋め立てられない

YAMASHIT “土砂で民主主義を埋め立てることはできない”――2月24日に行われた県民投票で沖縄の人々が見事に示してくれました。辺野古埋め立て「反対」が7割を超え、昨年9月の知事選挙で玉城デニーさんが得た過去最多の39万6千票を上回りました。まさに圧倒的民意です。安倍政権が、この結果を無視することは許されません。こんどこそ沖縄の民意を尊重し、辺野古新基地建設を断念すべきです。

 辺野古では、民意とともに自然も埋め立てを拒否しています。大浦湾には、深さ30㍍の海底に厚さ60㍍の超軟弱地盤が存在することを政府も認めました。大規模な地盤改良工事が必要ですが、海上から90㍍の深さに砂杭を7万7千本も打ち込む工事は技術的に不可能です。この点からも新基地建設は断念するしかありません。

 追い込まれているのは土砂を投入している安倍政権の側です。それでも新基地建設にしがみつくなら、国政選挙で決着をつけなければなりません。

 “勝つ方法はあきらめないこと。大義の旗を掲げ、本気で共闘すること”――「オール沖縄」が教えてくれた勝利の方程式を、こんどは「オール・ジャパン」に広げましょう。

 2月19日、国会正門前の総がかり行動には、雨の中、沖縄に連帯して3千人が集まりました。日本共産党の私とともに、立憲民主党、国民民主党、自由党の代表が「辺野古新基地反対」の熱いスピーチを行いました。

 準備は着々と整っています。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)


(大阪民主新報、2019年3月3日号より)

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