おおさかナウ

2017年03月26日

〝子の表情なくなっていった〟
塚本幼稚園元保護者が証言

「瑞穂の國小學院問題を考える会」が開いた集会=19日、豊中市内

「瑞穂の國小學院問題を考える会」が開いた集会=19日、豊中市内

 学校法人「森友学園」が小学校を建設しようとした地元・豊中市で19日、「瑞穂の國小學院問題を考える会」が集会を開き、約170人が参加しました。「新聞うずみ火」代表のフリージャーナリスト、矢野宏さんが「幕引きを許すな!森友学園問題―止めよう壊憲暴走」と題して講演。元中学校社会科教員の佐藤博司さんが戦前・戦中の「教育勅語」について報告しました。

 集会では「森友学園」が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)に子どもを通わせていた4人の母親が、木村真豊中市議の司会で実態を証言。AさんはPTA会計の不透明さに疑問を投げかけたことで園から辞めるように言われたことや、在園児も1冊1万9800円の卒業アルバムを買わされたと語りました。

 「稲刈りなど他ではやっていないことをするというので選んだ」というBさんは、「それは年長クラスだけで、入ったときにだまされたと思った。2年間通わせたが、子どもの表情がどんどんなくなっていった。このまま通わせるのは酷だと思い、自ら退園した」と話しました。

 Cさんは、副園長が「お子さんの目つきが悪い」と言ったり、他の保護者の悪口を言っていたことを紹介。「おもらししたウンチを子どもに持ち帰らせることもあった。人として尊敬できないと感じ、私の意思で辞めた」と発言しました。

 園から子どもが「犬臭い」と言われ、幼稚園かばんを捨てられたというDさんは、3月で退園を迫る手紙を2月に受け取り、「辞める」と答えたところ、その日のうちに荷物を全部持たされて子どもが帰ってきたと語りました。

 

(大阪民主新報、2017年3月26日付より)

 

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