おおさかナウ

2016年12月11日

2015年府政治資金
維新、政治団体で収入トップ
パーティー収入7646万円に

大阪維新の会の政治資金パーティー(写真は2014年9月)

大阪維新の会の政治資金パーティー(写真は2014年9月)

 府選挙管理委員会が11月30日付けで、府内で活動する政党支部や政治団体などの2015年分の政治資金収支報告書を公表しました。

 政党別で最も収入が多かったのは日本共産党22億7062万円(前年比1・9%増)。同党は企業・団体献金を一切受け取らず、国民の税金を分け取りにする政党助成金の受け取りも唯一拒否。党費と「しんぶん赤旗」発行などの事業収入、個人の寄付で党財政を運営しています。

 次いで自民党11億5794万円(同13・3%増)、公明党7億537万円(同24・3%増)、民進党4億6354万円(同17・0%増)、維新の党(当時)3億2579万円(同21・0%減)、社民党1437万円(27・7%減)となっています。おおさか維新の会(ことし8月に日本維新の会に党名変更)は248万円。

 政党以外の政治団体で収入が最も多かったのは、地域政党・大阪維新の会で1億3070万円(前年比65・4%減)でした(表1)。

 「形を変えた企業献金」とされる政治資金パーティーは24団体が計30回開催。収入(1千万円以上)が最も多いのは大阪維新の会7646万円(利益6011万円)で、前年比で収入を1471万円(21・9%)、利益で945万円(18・6%)増やしています。昨年12月に大阪市長を退任した橋下徹氏の後援会の収入は2919万円(利益1277万円)でした(表2)。

 大阪維新の会は2010年の結成以来、政治資金パーティーを繰り返しています。収入の過去最高は12年の9744万円(利益7440万円)で、昨年の収入はそれに次ぐ多さです。

 府選管に政治資金収支報告書の提出義務がある政党支部は309団体(前年比35減)、議員後援会などその他の政治団体2398団体(同81増)で、計2707団体(同46増)。収入総額は87億200万円(前年比0・1%減)、支出総額は93億7300万円(同17・1%)で、昨年4月のいっせい地方選挙や11月のダブル選で支出が増えたとみられます。

(大阪民主新報、2016年12月11日付より)

 

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